アグリ・フードハッカソン開催 東三河から日本の食と農を変える!
東三河地域は温暖で恵まれた気候と豊かな土壌から多種多様な農産物を育成しており、日本でも有数の農業が盛んな地域です。キャベツやしそ、キク、洋ランなどは全国第1位の出荷額を誇っているほか、多くの品目で1位、2位となっています。
一方で、農業人口の減少に伴う作業負担の軽減や作業技術の平準化など、課題に直面しています。また、その生産物を美味しく、健康的な食品として新しい価値を提供していけないか、というイノベーションにも期待が寄せられています。
このような背景のもと、学生起業家や生産者、地元企業で働く人が集まり、共に考え、カタチにしていく『アグリ・フードハッカソン』が、emCAMPUS STUDIOにて開催されました。
アグリ・フードハッカソンの概要
アグリ・フードハッカソンは株式会社サイエンス・クリエイトが主催し、東三河スタートアップ推進協議会の後援、株式会社エムキャンパスの協力のもと、2022年8月5日(金)~7日(日)までの期間、emCAMPUS STUDIOにて開催されました。
1日目は東三河の食と農を知るための事例紹介と課題共有、そしてアイディア出しを行い、チームビルディングを行いました。
2日目は各チームでグループワークを行い、課題の深堀りを行ったり、解決策のアイディアを形にしたり、街に出てインタビューを行ったりしました。メンター・課題提供者として、地元飲食店の店主や食・農に関連する分野の会社経営者、豊橋市役所の職員の方々も参加し、各チームにアドバイスを行いました。
3日目は発表に向けて、各グループの活動にも熱が高まり、活発な意見交換、制作物の仕上げ、発表資料の作成などに取り組みました。
発表&表彰
最終日には5つのグループから、それぞれ考えたビジネスアイデアの発表が行われました。
・そうたの畑
生産者と消費者がコミュニケーションできるアプリ
・チーム向日葵
土地を売りたい人/買いたい人、貸したい人/借りたい人がつながりやすくなるサービス
・ファーム&ステイ
農業体験ができる宿泊施設による食・農の魅力発信
・アグマッスル
農家に代わって魅力を発信し、営業活動をするサービス
・Agri portal
アプリを活用した新しい形の無人直売所
最優秀賞はAgri portalに贈られました。
主催の種田さんから次のようなコメントが寄せられました。
どのチームも3日間という限られた時間の中で、アプリやWEBサービス、動画などのプロトタイプまで製作し、スピードとクオリティの高いハッカソンになりました。最優秀賞のAgri Portalは、WEBのみならず、自分たちで無人販売所を作り、実際に農家さんの圃場に設置まで行っており、アイデアの発想とその完成度が特に評価されていました。
審査員のご紹介
アグリ・フードハッカソンでは次の4人の方が審査員として参加し、各グループの発表に対してアドバイスや激励の言葉を送りました。
・今里 武 氏
(ホテルアークリッシュ豊橋総料理長)
・北河 博康 氏
(株式会社MOGITATe 代表取締役社長・NPO法人ロボットビジネス支援機構 副理事長)
・高山 弘太郎 氏
(豊橋技術科学大学機械工学系 教授)
・田中 宏隆 氏
(株式会社シグマクシス常務執行役員・一般社団法人SPACE FOODSPHERE理事・スマートキッチン・サミット・ジャパン主催者)