東三河グローアップミーティング『花王豊橋工場視察&ワークショップ ~ものづくり&物流の未来を考える~ 』

地域の価値を見つけてひらく

東三河グローアップミーティングは『地域の価値を見つけてひらく』をテーマに、東三河懇話会とemCAMPUS STUDIOの連携により、企画・運営されています。
2024年度の第1回は、花王豊橋工場の現地視察とemCAMPUS STUDIO でのものづくりと物流の未来に関するワークショップという内容で開催されました。参加者は18名で、東三河の地域の企業の方や起業家、団体職員の方など、様々な属性の方が参加しました。

花王株式会社 豊橋工場の視察

emCAMPUS STUDIO を出発し、花王株式会社 豊橋工場に向かいました。豊橋工場到着後、花王グループの生産・物流拠点について説明を受けました。

1981年に設立された花王豊橋工場は、現在約700種類の商品を生産しており、花王グループの中でも少量多品種の生産を行っています。2018年には新しい生産棟「PN棟」が、2023年には次世代新倉庫が稼働開始しました。工場敷地内にロジスティクスセンターが存在するのは、国内に多くの花王グループ生産拠点がある中でも豊橋工場だけだそうです。

次世代新倉庫の視察では、産業用ロボットや無人搬送台車(AGV)、スタッカークレーンなど、多くの自動化装置が稼働していました。トラックの車両番号や二次元コード、RFIDなどを活用して装置の制御や製品のデータ管理を行っており、一つの装置が故障しても継続して稼働できるように計画されていると説明を受けました。

PN棟では、「ニベア」や「ビオレ」などのヘルス&ビューティーケア商品を中心に生産しています。視察当日は、シャンプーのボトリングから箱詰めまでの一連の工程を見学することができました。複数の相腕ロボットが人間の代わりに段ボールの折り曲げ作業やノズルのピックアップ作業を行っているのが印象的でした。生産品を切り替えるときはしっかりと洗浄して、品質を確保しているとのことです。
視察後の質疑応答の時間では、自動化に至った経緯や将来の構想、ロボットの具体的な制御方法や仕組みなど、多くの質問が上がり、関心の高さがうかがえました。

ものづくり&物流の未来を考えるグループワーク

工場視察の後は emCAMPUS STUDIO に戻り、4つのグループに分かれてグループワークを行いました。
はじめに、工場視察で気づいたことや学んだことを各自が付箋に記入し、グループで共有しました。
さらに、共有した内容を踏まえて、ものづくりと物流の未来についてグループで話し合いました。技術の進歩により、ものづくりも物流も自動化が進む未来が想像される中、ロボットやデジタルトランスフォーメーション(DX)への関心が高まっています。そのような状況下での人のあり方や技術と人の関わり方、教育に求められることの変化について、活発な意見交換が行われました。

emCAMPUS STUDIOでは、今後も東三河懇話会と連携し、東三河グローアップミーティングを運営していきます。
東三河のよりよい未来へ、産学官民の連携により地域をつなぐ活動を今後も継続して展開していきます。

東三河懇話会
https://www.konwakai.jp/