“食と人”が出会い、つながる特別な夜 ~CROSS DINNER in 東三河 レポート~
 
                                        2025年9月19日(金)・20日(土)の2日間にわたって開催された、食と農のキーパーソンが集う年に一度のビッグイベント「東三河FOOD DAYS 2025」。
その締めくくりを飾ったのが、東三河の食材をテーマにした一夜限りのスペシャルディナーイベント「CROSS DINNER in 東三河」です。
今回は、その模様をお届けします。
★東三河FOOD DAYS 2025振り返り記事はこちら
東三河の“食の恵み”を感じるひととき
サーラ不動産株式会社では、「東三河フードバレー」の実現を目指し、地域の食や農を軸にさまざまな取り組みを行ってきました。
そのご縁から繋がったシェフを迎え、東三河の食材を主役にした特別なディナーを開催。
料理を味わうだけでなく、シェフと語らい、調理の様子を間近で見られる“つくり手と過ごす”ディナーを楽しんでいただきました。




「東三河は山・川・海に恵まれ、日照時間の長さから豊かな食材が生まれる土地。
今夜は、その恵みをテーマに3名のシェフが、それぞれの感性で料理を仕上げます。」
司会者の言葉に続き、客席の期待が一層高まります。
会場には、地元産の野菜や各シェフを紹介する装飾が彩りを添え、開宴前からワクワクとした空気に包まれました。
登場した3名のシェフ
か茂免 料理長 猪口 真弥さん
兵庫県出身。老舗料亭「か茂免」で腕を振るい、2023年「CHEF1グランプリ」では日本料理No.1に輝く実力派。尾張徳川家ゆかりの街並みに佇む料亭で、繊細で美しい日本料理を手がけています。
THE COURTYARD KITCHEN シェフ 薫森 章弘さん
フランスで修業後、ガーデンレストラン徳川園のグランシェフを経て、現在は春華堂「THE COURTYARD KITCHEN」でシェフを務める。国内外で培った経験を活かし、繊細さと遊び心あふれる料理を生み出しています。
emCAMPUS FOOD 料理長 髙木 章雄
ホテルや在外公館で経験を積み、現在は「emCAMPUS FOOD」で地域の旬を発信。自ら生産者のもとへ足を運び、素材の持ち味を最大限に引き出す料理を手がけています。
当日の様子
会場は「emCAMPUS FOOD」。102名の方が来場し、満席の賑わいとなりました。
各テーブルには二次元コード付きのカードを設置。シェフたちが東三河の生産者を訪ね、食材と出会う様子を映像で紹介し、“畑からテーブルまで”の物語を感じていただく演出が行われました。
ノリの良い音楽が響く中、シェフたちが客席の間を進みながら登場し、自然と拍手が広がりました。



迫力と香りに包まれたライブキッチン
か茂免 猪口料理長は、旬の魚を使った「渥美漁港の鱧の湯引き 合わせ梅肉」を提供。
繊細な骨切りの音を間近で聞け、職人技に息をのむ瞬間も。
THE COURTYARD KITCHEN 薫森シェフは、田原産の旬の野菜を使った「ステーキ茄子の窯焼き パセリクルート」や「エコフィード三州ポークの焼きパテ・ド・カンパーニュ 赤ワイン照り焼きソース」を披露。
ピザ窯から立ちのぼる香ばしい香りがホールを包み、五感が刺激されました。
そしてemCAMPUS FOOD 髙木料理長は、標高900mの自然豊かな環境で育った「段戸牛のステーキ チロルの農園マスカットベリーAのマスタード添え」を提供。
炎が立ち上がるフランベの瞬間には歓声とシャッター音が響きました。






司会者が各ブースをまわりながら実況とインタビューを行い、モニター中継でどの席からも臨場感を味わえる工夫も。
また、その他ブッフェメニューにも各シェフの監修料理が並び、事前の圃場視察で得た着想が随所に生かされていました。
一皿ごとに“東三河の旬”が表現されたテーブルは、味はもちろん、見ているだけでも心躍るものでした。




シェフとお客様の距離が縮まる時間
後半には、演出を終えたシェフたちが各テーブルをまわり、直接お客様へご挨拶。
普段はなかなか会話する機会のない料理人と気さくに言葉を交わすひとときに、会場は笑顔であふれました。
ラストはお楽しみの抽選会。
各店舗の商品に加え、シェフ達がこの日のために仕込んでくれた特別なプレゼントも登場しました。
当選者にはシェフから直接、商品の活かし方や一言アドバイスが添えられ、会場は温かな拍手に包まれました。



お客様の満足度と感想
参加者アンケートでは、9割以上の方が「とても満足」と回答があり、中でも評価が高かったのは、「シェフの演出」(7割)をはじめ、「ブッフェ料理」「シェフとの交流」といったコンテンツ。
「生産者や料理人の想いを直接感じながら味わうことができた」「ジャンルの違う普段お会いできないシェフ達による料理で、食材の新たな魅力に気づけた」といった感想もいただきました。
終わりに
約2時間のディナーは大盛況のうちに幕を閉じました。
お客様とシェフの距離が縮まっただけでなく、シェフ同士の新たな交流も生まれ、次なる共創を語り合う姿も。
“食”を通じて人と人が交わり、地域が豊かに循環していく。
そんな未来を感じる、記憶に残る夜となりました。


<東三河の生産者にスポットを当てた次回イベントのご案内>
2025年11月16日(日)には、ホテルアークリッシュ豊橋にて「SPECIAL FARMERS COLLECTION AUTUMN 2025」を開催いたします。
東三河が誇る生産者との交流を楽しみながら、ホテルアークリッシュ豊橋 今里総料理長によるお料理をご堪能いただける特別なイベントです。
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