東三河で見つけた食と命のつながり ―― どろんこ村での企業研修
2026年1月20日、サーラ不動産株式会社/フードバレーチームは愛知県・渥美半島にある「渥美どろんこ村」の法人向け研修プログラムに参加しました。本研修は、農業体験を通して生命の循環や自然との共生を学ぶ体験型のプログラムです。土に触れ、食べものが生まれる現場に身を置くことで、普段は見過ごしがちな大切なことに気づく一日になりました。
渥美どろんこ村とは?
渥美どろんこ村は、愛知県・渥美半島の豊かな自然の中で、有機農業をベースにした生活と学びを提供する体験型の農村フィールドです。野菜やお米を育て、人や動物と関わりながら「育てて食べる暮らし」を実践しています。
ここでは、命のつながりや暮らしの価値を五感で感じることができ、単なる農業体験にとどまらず、自分自身の生き方や価値観を見つめ直す時間を過ごせます。多くの人がこの場所を訪れる理由が、現地に立つと自然と伝わってきます。
★渥美どろんこ村のサイトはこちらからご覧いただけます
命のつながりから始まる学び
当日はオリエンテーションから始まり、「地球46億年の歴史ロード」の散策、野菜収穫、豚の見学、昼食と振り返りへと進みました。短い時間の中に、食と命のつながりを体感できる濃密な学びが詰まっています。
最初に読み聞かせてもらったのは、オリジナル絵本『たべる たべる いのちをたべる』です。どろんこ村が大切にしている「育てて食べる暮らし」の想いが込められた一冊で、すべての生き物が命をいただきながら生き、次の命へとつないでいくことを静かに教えてくれます。その言葉はやさしく、けれど力強く、心に残りました。

自己紹介を兼ねて囲んだのは、村で手づくりされたシフォンケーキです。やぎの乳や平飼いの鶏の卵など村で育った素材から作られたケーキは、ふわりと軽くやさしい甘さでした。
この時間では、参加者それぞれがケーキをどう切り分けるかを考え、自分の手で取り分けていきます。自然と声をかけ合い、周囲とのバランスを見ながら調整していく過程そのものが学びでした。食を囲む穏やかな空気の中で、自分で考えることや、相手を思いやるコミュニケーションの大切さを実感しました。


その後は畑に出て、大根やブロッコリー、キャベツの収穫を体験しました。同時に歩いた「地球46億年の歴史ロード」では、地球誕生から生命の進化、人類の登場までを一歩ずつたどります。壮大な時間の流れを身体で感じることで、自分が自然の延長線上に生きていることを改めて意識しました。




さらに、お茶碗一杯分のお米が食卓に届くまでの工程も体験しました。昔ながらの道具を使い、脱穀や精米を手作業で行うと、普段は見えない手間やエネルギーが実感として伝わってきます。効率だけでは測れない価値があることに気づき、自分の選択基準を見つめ直すきっかけになりました。



規格外の農産物や食品残渣を活用した豚のえさづくりにも参加しました。酒粕やお菓子など、社会の余剰資源を組み合わせてえさを作り、実際に豚に与えます。楽しさの中に、食べものが大量に廃棄される現実と、循環を目指す取り組みの大切さが伝わってきました。




昼食は、自分たちで炊いたご飯と収穫した野菜、そして豚肉のしゃぶしゃぶでした。みずみずしく甘い野菜と、やわらかく旨みのある豚肉。農作業の後に囲む食卓は格別!参加メンバー同士で研修を振り返りながら過ごす時間は、心まで満たされるひとときでした。



体験を通して見えてきたこと
今回の研修を通して、私たちは普段いかに目の前のことだけを見て行動しているかに気づきました。野菜収穫では、広い畑にもかかわらず近くのものから選んだり、葉の大きさだけで判断したりする自分の癖に気づかされました。俯瞰して見る力や自分で選択する力は、日常生活や仕事にも通じる大切な視点だと感じます。
経理や人事チームのメンバーも参加していましたが、研修後にはそれぞれが「この学びをどう仕事に生かせるか」を自然と語り合っていました。同じ体験を共有することで、立場を越えて視点が広がっていく様子が印象的でした!
自然の中で過ごしたこの一日は、食と命のつながりを感じると同時に、自分たちの働き方や暮らし方をやさしく問いかけてくれる時間でもありました。
