アートで自己理解を深める――鬮目有加さん

プロジェクト会員活動レポート㉔

emCAMPUS STUDIOでは、会員の皆様が抱える課題を共に考え、事業の成長をサポートする伴走支援を行っています。 今回は、第7期プロジェクト会員として活動された、鬮目 有加(くじめ ゆか)さんの3ヶ月間にわたる伴走支援の軌跡をご紹介します。

アートで人の可能性を広げたいという想いをLSPで可視化

アーティストとして個展の開催や市民団体「Artistic Life」の代表を務めるなど、精力的に活動されている鬮目さん。 伴走支援の初期段階では、「アートを通してやりたいアイデアはたくさんあるけれど、それをどう『事業』として整理し、誰に届ければいいのか」というモヤモヤを抱えていらっしゃいました。

そこで伴走支援の初回では、ブロックを用いて思考や無意識の感覚を可視化するLSP(レゴ®シリアスプレイ®)を体験していただきました。手を動かして直感的に表現し、出来上がった作品を言葉にして内面を整理するプロセスを自ら体感したことが、自身のアートワークショップの着想や構想を具体化していく大きなきっかけとなりました。

ぺルソナの再定義と、自分の強みを活かした「講座」の構築

担当スタッフとの定期的な壁打ち(対話)を通じて、まずはターゲットとなるペルソナの設計から着手。 当初は「グレーゾーン(属性)の方」を対象としていましたが、「周囲の期待を優先しすぎて、自分の本音が分からなくなっている人」という「状態」へとターゲットを再定義しました。

届ける相手が明確になったことで、鬮目さんの強みである「他者の話を聴き、言葉にならない感覚を引き出すファシリテーション能力」を最大限に活かした講座の設計が進みました。

そして誕生したのが『色と形で「自分」を描くアートブックづくり』講座です。 単発のイベントで終わらせるのではなく、定期的に参加者へ届けられる場所として、サーラプラザ豊橋の「くらしときめきアカデミー」への講師登録を目標に設定。 スタッフは、講座計画書や講師経歴書のブラッシュアップを支援し、絵やアートに触れたことがない方でも安心して参加できるような見せ方をともに考えました。

中間発表会の様子
成果発表会の様子

心の状態に合わせた7つの循環型コース

中間発表でのスタッフからのフィードバックを受け、人は常に自身を深掘りしたいわけではないという学びに気付いた鬮目さん。アートを自身の感情や内面を形にして表現するためのプロセスと捉え、参加者がその時の心の状態に合わせて無理なく選ぶことができる、7つの循環型のコースを考案されました。

鬮目さんの強みは、相手の想いを優しく受け止めるカウンセリング力です。対話が持つ価値を最大限に活かし、少人数制で質の高い時間を創り出す収益モデルも整えました。

※上記画像内の各コースおよび料金プランは全て構想段階の試算・イメージであり、実際の開講・提供内容は未定です。

アトリエ開設に向けた新たな一歩

3ヶ月間の支援を振り返り、鬮目さんからは「自分とは違う意見に触れ、バラバラだった構想を整理整頓できた。AIではなく人間同士だからこその、一緒に創造していく感覚や、少しずつお互いを知りながら信頼関係を築いていけるところが良かった」という嬉しいお言葉をいただきました。

そして、地域のカルチャースクールである「くらしときめきアカデミー」での講座開講が決定しました。2027年1月より、月1回のペースで実践講座がスタートします。

鬮目さんの最終的な目標は、豊橋市内に自身のアトリエ兼展示スペースを創り上げることです。アートと対話を通じて、多くの人が自分らしく生きられる社会を目指し、鬮目さんの挑戦はこれからも続きます。

今後も、鬮目さんのさらなる飛躍をemCAMPUS STUDIOは応援しています!

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