ハッカソン ~食と農の新しい価値を創造しよう~ 開催!

2024年 7月 27日から 28日にかけて、「ハッカソン~食と農の新しい価値を創造しよう~」が開催されました。

「ハッカソン」という言葉は、「hack(ハック)」と「marathon(マラソン)」に由来します。
ここでの hack はプログラミングを意味し、marathon はゴールに向かって走り続けることを表しています。
1日や2日といった時間の中で、集まった参加者たちがチームを組み、グループワークを通じてアイデアを練り、発表会まで走り抜けるイベントです。

今回、昨年に引き続き emCAMPUS STUDIOで、食と農の新しい価値創造をテーマにしたハッカソンを開催しました。

運営チームのご紹介(株式会社Lirem)

代表の籔内龍介さんは宇部工業高等専門学校を卒業して、豊橋技術科学大学に3年次編入。豊橋技術科学大学在学時に Liremを創業し、代表取締役に就任しました。

㈱Lirem は Mission として、「記憶に残る人生を送る人で溢れる世界を創る」を掲げて、社会の仕組みを根底から変えるため様々な事業を展開しています。
モットーとしている「Live a life you will remember」は世界的DJであるAvicii『The Nights』の歌詞の一節から取られたものです。この言葉は Lirem の社名の由来にもなっています。

愛知県東三河エリアの学生を対象に開催する、プロジェクト創出とキャリア教育を融合したプログラム『火-Okoshi』の開催や、起業家人材育成事業に取り組んでいます。

ハッカソンのスタート 食と農の新しい価値を考える

1日目はイントロダクションから始まり、ハッカソンの紹介や2日間で目指すゴールの説明がありました。
籔内さんからは、「ハッカソンをきっかけに挑戦を楽しむ⼈が増えて欲しい。2⽇間で出会った⼈と経験した事を活⽤して“続けきる”⼈になれることを期待している」と伝えられました。「続けきる」というのは「続ける」と「やりきる」を組み合わせた言葉で、Lirem が大切にしている価値観です。

続いて、参加者に対する情報提供や考え方を伝えるために、話題提供が行われました。

話題提供では共創パートナー、3者の取り組みが紹介されました。共創パートナーとは、専門的な知識を活かして、参加者のアイデアのブラッシュアップを支援したり、その後の活動の支援・サポートを行ったりする方々のことです。

・名古屋精密金型 / MEISEI GREEN LAB. 代表取締役の渡邊 祐子さんが取り組むバイオプラスチックの活用や工場の位置する地元の自治体との連携・共創の事例
・豊橋技術科学 先端農業・バイオリサーチセンターの人材育成・研究に関する取り組み事例
・NPO法人クオーレの農福連携に関する事例

などが紹介されました。

アイデア・課題ピッチでチームをつくろう!

話題提供のあとは、参加者それぞれがやりたいことや、課題に思っていること、自分の得意分野、簡単なビジネスアイデアをピッチ形式で発表しました。1分程度の短時間で分かりやすい提案をするプレゼンテーションがピッチと呼ばれます。今回は、2日間の活動を共にする仲間を探す目的で行いました。

参加者全員がピッチをした後、良いなと思うアイデアや、一緒に組みたいテーマに投票し、チームをつくるための交流に進みました。
参加者はそれぞれ、考え方を聞いたり、どんなグループワークをしていくかの意見交換をして、チームを組みたい人のところに集まりました。

チームビルディング

チームが決まった後は、アイスブレイクの時間となりました。「ハーフベイクド」という手法を用いて、アイデア創出に向けた頭の体操を行いました。ランダムにピックアップした2つのキーワードをもとに、10 分間でビジネスアイデアを考えるワークです。
普段、仕事をしている時や、大学・高校で学んでいる時には見ないようなキーワードの組み合わせに対して、参加者の皆さんは頭を柔らかくして思考を巡らせていました。

2日目の活動

2日目は各グループ、本格的な活動に入りました。それぞれのアイデアに対して、顧客や困りごと、どんな関係者がいるのか、など、共創パートナーやメンター、事務局サイドが関わりながら議論を深めていきました。

各グループがそれぞれのビジネスアイデアに向けて、徹底的に話し合いました。
なかにはアイデアの方向性を変えるチームも現れました。役割分担を行いながら活動が展開していきます。
近くのお花屋さんに話を聞きに行ったり、スライド資料を作成したり、友人・知人にアンケートへの協力を依頼したり、連絡を取って電話やオンラインミーティング形式でヒアリングをするチームもありました。

いよいよ発表!

ついに、4チームによる発表が行われました。ビジネスアイデアの詳細な紹介は控えますが、各チームはそれぞれの課題感をもとにビジネスアイデアを発表しました。
発表を聞いた共創パートナーの皆さまからは、期待や共感、応援のコメントが発表者に返されました。

また、共創パートナーの方々と4チームとの交流も行われ、じっくりと意見交換やアドバイスが交わされました。各分野で活躍されている方々との意見交換は盛り上がり、参加者はこの時間を通じて活動を振り返る機会を得ました。

また、参加した皆さまへの応援の意味を込めた講演として、胡蝶蘭コマース株式会社 / 株式会社リーフ伴和樹さんからお話がありました。
伴さんは生産者と消費者をつなぐ、農場開放、体験イベント、オープンファームを立ち上げた経験を持っています。オープンファームは 2020 年に 10 軒の生産者と共に始まって以降、協力してくれる生産者の数は 40 軒以上になりました。伴さんはこうした動きの中での苦労ややりがいを伝えました。
(オープンファームの記事はこちら

emCAMPUS STUDIO の共創

『ハッカソン ~食と農の新しい価値を創造しよう~』はこうして幕を閉じました。参加した方々はそれぞれに発見や経験、次につながる出会いを得て解散しました。
なかには emCAMPUS STUDIOにて、9月から始まるプロジェクト会員制度第2期への参加意欲を表明する方もおり、共創の輪の広がりを感じさせる2日間でした。

emCAMPUS STUDIO では、食と農をテーマにしたハッカソンのほかにも様々な企画が準備中です。SDGs をテーマにしたワークショップ「カレーの衝撃」、まちをテーマにしたまち歩きワークショップ「まちを知り、まちを伝える ~まち歩きで発信する豊橋の魅力~」など、様々な共創の機会が用意されています。

emCAMPUS STUDIO では今後も、新たなことに挑戦したい若者や起業家の方、会社のなかで新規事業創出に挑んでいる方のためのイベントやプログラムを提供していきます。(最新の情報はFacebookにて更新しております!)
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