レゴで自分の価値観をじっくり見つめる 人材育成担当者交流会
emCAMPUS STUDIO では、地域の社会人が会社や組織の枠を越えて学びあう、気軽に越境学習できる研修やワークショップを多数開催しています。2024年12月11日、近隣地域の企業・団体の人事・人材育成担当者が、人材育成課題について語り合う「人材育成担当者交流会」が emCAMPUS STUDIO で開催されました。今回は、日頃自社の社員のことを気に掛けている人事・人材育成スタッフの皆さんに、レゴ®シリアスプレイ®のワークショップを体験してもらい、今この仕事を頑張る自分のことを気に掛け、じっくり見つめ直してもらいました。西は名古屋市、東は静岡市から豊橋に集まった15社20名の皆さんが、半日かけてレゴの作品作りを楽しみながら、自己理解、組織開発に有効なメソッドを体験しました。
レゴ®シリアスプレイ®とは
レゴ®シリアスプレイ®とは、対話と内省を促すとともに、問題解決能力や想像力を養うことを目的とした、ワークショップで使用するための体験型プロセスです。ビジネスの現場を中心に、自己理解・組織開発・チームビルドなどに活用されています。emCAMPUS STUDIO でも定期的にレゴ®シリアスプレイ®を使ったワークショップを開催しており、STUDIO運営のビジョンや方針も、皆でレゴを囲んでワイワイ議論しながら作り込んでいます。
どんなワークショップ?
今回のお題は「働く自分の価値観」。emCAMPUS STUDIO スタッフの河口さんを始めとした3名のレゴ®シリアスプレイ®メソッドのファシリテーターのガイドを受けながら、専用のレゴのセットを使って自分の思いや考えを組み立てます。その後、同じグループの人同士が互いに作品のストーリーを語り、見せ合い、質問をもらいながら、その作品、そのパーツを選んで組んだ自分の思いや考えを味わい直し、自己理解を深めていきます。日頃から人の気持ちやキャリアと向き合う仕事をしている皆さんの作品はどれもユニークでこだわりが強く、他の人の作品への関心もとっても深く、優しい・・・。
その後、グループ1人ひとりそれぞれの作品の似ているところ、関連があるところを手掛かりにしながらテーブルの上に作品を配置(マッピング)し、グループ内にどんな価値観が存在しているかを考えます。配置できたらテーブル全体で、働くこと、キャリア、そこにある価値観について、ひとつのストーリーを考えていきます。そうして多様な価値観を理解し合ったうえで、これからの自分の働く価値観、あり方をじっくりと展望することができました。
懇親会
熱量高くレゴ®シリアスプレイ®に向き合った後は、emCAMPUS STUDIO が関わっている地域内の越境学習や地域連携による人材育成の取組み(越境学習の聖地浜松 、 あいしずHR 、 豊橋市人材育成推進宣言)、サーラグループで取り入れている自己理解ワークショップ(ジタコリカ)について紹介してから、参加者みんなで懇親会です。懇親会では emCAMPUS FOOD のアラカルトを片手に、日頃の人事・人材育成の仕事の悩みや苦労を分かち合ったり、さっそくレゴ®シリアスプレイ®の自社での活用や、STUDIOを使った自社イベント開催について商談をしたりと、賑やかな異業種交流が行われました。(レゴ®シリアスプレイ®は3件、自社イベント開催は2件のご相談がありました。ありがとうございます。)
この交流会も今回で3回目。地域の人事・人材育成に取り組む同志が emCAMPUS をハブにしながら緩やかにつながり、連携の輪が広がっています。参加された皆さま、お読みいただいた皆さまと一緒に、この地域で働く人事・人材育成の担当者同士が連携できる場を作っていければと思っています。こうしたイベントや交流の場を企画したい方、emCAMPUS STUDIO に協力を求めたいという方は、ぜひご相談ください!
参加者コメント
- ワークを通じて表した自分の価値観は以前から自己認識していたものではあったのですが、これまでは「言葉(文字情報)」や「思い」のみで認識していたものが、レゴによってデザイン的に表現したことで自分の価値観をより具現化することができ、これまで以上にハッキリと&日常的に価値観を意識できるようになった気がします。今では自分の働く価値観をイメージしようとすると今回つくったレゴが真っ先に脳裏に浮かびます。
- 皆、仕事に対して同じような価値観を持っている。話し出すきっかけが会社か自分かは違うけど、会社・自分のどちらかだけが上手く行くようには考えていない。言葉を使って表現する際に選ぶ言葉は人それぞれ違うものですが、レゴブロックを使うことで、選んだブロックの色をきっかけに改めて考えたり、思いを巡らせたりすることが出来たと感じます。ブロックだけでなく、たまには何気なく見かけたモノを何かに例えることで、新たな気づきを得られるのではと感じました。
- 具体と抽象の行き来を、レゴを介して出来ることの面白さを感じました。また、制約のある中で作り出す事により、より思考を活性化させられるという事も発見でした。それぞれの立場で考えている価値観の違いがある中、作品を通して話をすることでより考えている価値観の内容に共感しやすかったです。
- 今回は初対面のメンバーでしたが、社内の良く知った仲間同士でもレゴを通してコミュニケーションすることで、新たな発見があるのでは、と思いました。別件で、毎年、学生向けにあるテーマについて学ぶワークショップを開催しています。ワークショップではテーマについて絵や文字で表現していただいていますが、レゴを使った表現をやってみても面白いと思いました。(子どもの豊かな発想力に期待です!)
emCAMPUS STUDIOでは、今回のような交流会のほか、異業種交流型の研修・まなびプログラムを1年を通じて開催しています。ご興味のある方、企業や団体の人材育成担当の方はぜひ下記までお問合せください。
ファシリテーターの紹介
河口 哲也(かわぐち てつや)
Rf 代表 TEDxHamamatsu オーガナイザー
TEDxHamamtsuを2015年から開催する傍らで、浜松市内のFUSEや、豊橋市の emCAMPUS STUDIO の立ち上げなどに携わる。組織やチームのコミュニケーションのあり方を問い直しつつ、コミュニティや、場づくりのサポートを行っている。
2021年よりレゴ®シリアスプレイ®メソッド トレーニング修了認定ファシリテーターとしても活動中。
emCAMPUS STUDIO
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