部下・後輩の主体性を引き出す ~emCAMPUS研修「職場のコミュニケーション(コーチング入門)」を開催しました~

emCAMPUS STUDIOでは、地域の社会人が会社や組織の枠を越えて学びあう、気軽に越境学習できる研修やワークショップを多数開催しています。

2025年7月17日(木)、emCAMPUS STUDIO セミナールームにて、emCAMPUS研修「職場のコミュニケーション(コーチング入門)」が開催されました。この研修では、株式会社日本マンパワーの小出 真由美氏を講師に迎え、現代に求められる育成と、相手に応じた関わり方を学びました。特に、部下や後輩の状況やキャリアに応じた傾聴、質問、フィードバックといったコーチングスキルを使いこなし、相手の能力発揮を促せるようになることを目指しました。

多様な視点と自己理解を深める

emCAMPUS STUDIOでは、地域の人材育成を目的に、異業種のビジネスパーソンが交流しながら学べる研修を提供しています。今回は、製造・サービス・教育など多様な業界から21名が参加。それぞれが事前課題を通じて自分自身のコミュニケーションの取り方を振り返り、課題を明確にしてから研修に臨みました。

研修は「どんな人材育成が求められているか?」という問いからスタート。内発的動機づけやコーチングの有効性を考えながら、育成の本質に目を向ける時間となりました。

続くワークでは、参加者が事前に取り組んでいた「パーソナルアクションスタイル診断」に基づき4つのタイプに分けられてグループワーク。自身の行動傾向や価値観を共有しました。普段とは異なる視点で自分自身を捉えることで共感が生まれ、グループごとの対話も自然と深まりました。

コーチングの実践と新たな気づき

午後のセッションは、より実践的な内容です。参加者は午前中に学んだ自身の行動特性をふまえ、ティーチング(指示型)とコーチング(質問型)の違いを理解し、特に傾聴や質問のスキルにフォーカスして学びを深めました。

部下の現状や目指す姿を引き出す問いかけ方を考え、理想とのギャップを明確にすることで、行動を促すコーチングのあり方を実感していきました。そして、ロールプレイングに取り組み、その学びの実践にトライしました。

話し手・聴き手・観察者の3つの役割を交代で体験しながら、職場で起こりうる場面を想定した会話を通じてスキルを身につけていきました。互いにフィードバックを交わす中で、現場での具体的な活用イメージが自然と広がる、充実した対話の時間となりました。

「明日から活かしたい」参加者の声

アンケートでは、多くの参加者から「大変役立つ内容だった」との声が寄せられ、特に印象的だった参加者の声として「今やっているプロジェクトの中で活かしていきたい」 といった学びを即座に実践に繋げようとする意欲を示す声や、「他の参加者のロールプレイを観察することで、多様な視点やアプローチに触れ、自身の課題やコーチングの実践方法への理解が深まりました」 といった、異業種の方々との交流によって得られた客観的な視点や新たな気づきを挙げる声がありました。

ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました。今回の学びが、皆様の職場で部下・後輩の可能性を最大限に引き出す一助となることを願っています。

emCAMPUS STUDIOでは、異業種交流型のまなびプログラムを1年を通じて開催しています。来年度も魅力的なプログラムやワークショップを企画・開催し、地域のみなさまのチャレンジを応援します。最新情報は、emCAMPUS公式サイトのイベント情報や、emCAMPUS STUDIOのFacebookからご確認いただけます。