地域関連研究発表会開催! ~地域を学ぶ・地域に学ぶ~
3月11日(金)、emCAMPUS STUDIO にて地域関連研究発表会が開催されました。豊橋技術科学大学、愛知大学、豊橋創造大学、愛知工科大学の4大学から計8名の大学生・大学院生が参加し、様々な学問領域から地域について研究した成果が発表されました。
地域関連研究発表会とは
公益社団法人東三河地域研究センターが主催しており、今回で28回目を迎えます。東三河地域の大学での取り組みや、発表されている卒業論文、修士・博士論文、大学と企業による共同研究などの中から、特に地域を対象としたものを発表する会です。
地域に関心を持つ市民や自治体職員、大学の研究者の方に向けて、研究成果を紹介する場として企画されています。
今回はオンラインミーティングを併用し、チャットでも随時質問ができるように工夫されて開催されました。
イベントレポート
発表会で紹介された研究は、どれも興味深いものばかりでした。その中でも筆者が気になったものを2つご紹介します。
地図アプリと都市のイメージ
豊橋技術科学大学博士前期課程 2年徳原崚人さんは、地図アプリを利用する方がアプリの使用前後で都市に対するイメージがどのように変化するのかを研究しました。現代はデジタルマップやストリートビューが普及し、誰もがスマートフォンやパソコンを介して、遠くの街をあたかも実際に散策しているかのような体験が可能です。そんな中で、地図アプリが都市のイメージ形成にどのような影響があるのかを考察されていた点が現代的で面白かったです。
また『おにどこ』という、デジタルマップとストリートビューが併用された地図アプリにも興味を引かれました。無観客での開催となった2022年の豊橋鬼祭では、『おにどこ』のAR(Augmented Reality = 拡張現実)で「赤鬼」に会えたという豊橋市民の方もいるのではないでしょうか?
参考:おにどこwebサイト
エコツーリズムの成功要因は?
豊橋創造大学の経営学部 4年梶間萌里さんは、エコツーリズムに取り組む自治体に着目し、成功要因を研究されました。
エコツーリズムとは、自然や歴史、文化など、その地域特有の資源を生かした観光のことです。観光によってその地域資源の適切な維持・管理に良い影響を与えることや、地域経済へ好循環を与えることがエコツーリズムの目的です。
梶間さんの研究では、星空を観光資源として活用している長野県阿智村の事例に着目し、エコツーリズムの成功要因を探っています。調査結果では、自治体が継続的に活動を支援することや、域外のリソース(企業や専門家など)を活用すること、地域の「誇り」を醸成することがポイントとして挙げられていました。また、地域住民が地域に埋もれていた魅力に気付き、魅力が損なわれることがないように保全・発展を行うことの重要性も指摘されていました。
阿智村の取り組みは革新的な優れたサービスを表彰する日本サービス大賞、第3回地方創生大臣賞を受賞しています。村の人口をはるかに超える観光客を呼び込んだ点や、村外の関係者とパートナーシップを構築した点が高く評価されています。
地域を研究することの面白さ
今回登壇された8名の方は、各自異なる学問分野からそれぞれの関心のもとアプローチをされていました。「地域」という共通のキーワードを通して、様々な分野の大学生、大学院生、教員の皆さんが活発に意見交換をされている姿が非常に印象的でした。
emCAMPUS STUDIO からのメッセージ
emCAMPUS STUDIO の ROOM#01 は、扉を開け放つことでフロア全体が一体となった空間としてご利用いただけます。扉を閉めた状態では収容人数25名、開けることでそれ以上の方にご参加いただけるスペースとなります。ご興味のある方は、ぜひお気軽にお問い合わせください!
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