東三河の生産者を知る!第10弾 兼八ファーム/大橋氏インタビュー

農民藝術創造倶楽部のメンバーである生産者さんへのインタビュー企画の第10弾として、兼八ファームの大橋進吉さんの圃場を訪ねました。

大橋さんは、食品加工機械や厨房機器を製作・販売している兼八産業グループ内の兼八ファームに勤められており、主ににんにくとさつまいもの生産をされています。
元々は農材関連の企業にて勤められていましたが、59歳の時に兼八産業グループの新規事業である兼八ファームの農場長として就農されました。
今回は豊川市内の圃場にお邪魔して、大橋さんのこだわりや挑戦について伺いました。

Q.生産される作物とそのこだわりを教えてください

4haの畑で加工用に、にんにくとさつまいもを育てています。
にんにくは黒にんにくに、さつまいもは干し芋に、それ以外では新城で育てている市田柿を干し柿にしています。
元々、兼八産業では食品加工機械を製造・販売しているので、自社で作った作物を6次産業に乗せて販売をおこなっています。
最低限度の農薬のみを使って有機農法に近い形での栽培を行っていますが、今後は環境に負荷を掛けない自然栽培(無肥料・無農薬)で作物を育てられるよう土壌改善を行っています。
お客様に安心・安全な作物をお届けできるようにするのはもちろんですが、妥協せず、こだわって、手間暇を惜しまず育てた作物なら必ず理解してくれる方々がいて、価格が上がっても購入をしてくれます。
農家を今後も持続させていくためには、良い物をふさわしい価格で購入していただくことが不可欠となりますので、その環境づくりを行っていきたいと思います。

Q.なぜ畑の上にソーラーパネルがあるのですか?

兼八ファームでは、太陽光パネルを使用したソーラーシェアリングを行っています。
持続可能な農業を実現するために、試験的に設置を行っているものですが、農地の上部空間を有効活用し、売電を行うことで農家の問題点でもある収益の安定化を助ける仕組みづくりをしています。
8年前に畑と設備を作ったのですが、ソーラーシェアリングを行うためには一定以上の広さのある平らな土地が必要でした。そこで豊川市内の耕作放棄地を利用し、この畑を作りました。

Q.今後、挑戦していきたい事を教えてください

まず作物の品質の向上です。ノウハウを蓄積して、より良い作物を生産できるようにしていきたいと思います。
また、にんにくは連作障害が発生する作物ですので、クオリティを保てる栽培ローテーションについても毎年試しています。
私たちは、太陽光パネルの下での栽培という他に無い環境下での生産を行っています。
必要な日照時間や降雨量にも他の畑とは異なってきますので、こちらについてもノウハウの蓄積を行っていきます。

インタビューを通して

生産者さんへのインタビュー企画第10弾として、兼八ファームの大橋 進吉さんにお話を伺いました。
大橋さんのお話の中には、「持続可能」という言葉が多く出てまいりました。今の農業の課題を明確に認識され、それを解決するためのビジョンを持った姿勢を強く感じました。
太陽光パネルを使用してのソーラーシェアリングや、6次産業化への取り組みなど次世代の農業のスタンダードを実践している大橋さんは、まさに59歳から就農された「ベテランの新人農家」ではないでしょうか。

大橋さんは7月17日(月・祝)に開催される「Farmers CollectionVol.07」にも出演を予定されています。
にんにくやさつまいもを使った大橋さんならでの生産者ご飯を非常に楽しみに思います。

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