東三河の生産者を知る!第12弾 おざわファーム/小澤氏インタビュー

農民藝術創造倶楽部のメンバーである生産者さんへのインタビュー企画の第12弾として、おざわファームの小澤和三さんの圃場を訪ねました。
小澤さんは、農機具会社・農業生産法人での勤務を経て2005年に独立就農されました。栽培から販売、そして農機具や種のことまでトータルして経験してきた強みを持ち、露地野菜をメインに栽培をされています。

今回は豊川市内の圃場にお邪魔して、小澤さんのこだわりや挑戦について伺いました。

Q.生産される作物とそのこだわりを教えてください

豊川は田原・豊橋同様に1年中作物を生産できる地域ですが、砂地質で特に耕作をしやすい土地です。
合計4haの畑で、夏はとうもろこし、冬はフルーツカブなどを栽培しています。最近は新しくアイスプラントの栽培も始めました。
作物のもつポテンシャルを最大限に引き出し、美味しい作物を消費者に届けるという事を心がけています。
例えば、とうもろこしは鮮度が命です。収穫した瞬間から糖度がどんどん落ちていってしまうので、収穫するタイミングがとても重要です。一番美味しいピークで収穫して届けたいので、天候と生育状況を細かくチェックして、収穫しています。
また、-60度で冷凍することでとうもろこしの細胞を崩さず、保存が可能になるので専用冷凍庫の購入も検討しています。ワクチン用に流通した冷凍庫が出回らないかとチェックを続けています

冬から春にかけて栽培している小カブ、通称フルーツカブにもこだわっています。
名前のとおり、フルーツのような甘みと皮が薄いのが特徴です。約15年前に試験栽培を始め、惚れ込んだ品種と向き合い、試行錯誤を繰り返しながら、大きくても割れず、甘くてえぐみのない自身が求めるカブに仕上げました。

Q.今後の挑戦・展望について教えてください

「次世代への継承」は避けられないテーマですね。農家は定年がないのでやろうと思えばやれる感覚はありますが、ここまで培ってきた技術や、広げてきたマ-ケットが自分の世代で終わってしまう事はもったいないとも感じていました。
事業継承のマッチングプラットフォームにて後継者の募集を行ったところ、私の所で学びたいという方が来て下さいましたので、現在一緒に働きながら勉強をしてもらっています。最初から上手くいくことは難しいと思いますが、根気をもって農業に向き合っていってほしいですね。

また今後の展望として、六次産業化への着手も検討しています。カブやキャベツなどをピューレにして販売するのも面白そうだなと。野菜ジュースや、離乳食にも使用できる製品ができると販路を広げることが出来るので、今後挑戦していけたら良いなと考えています。

インタビューを通して

生産者さんへのインタビュー企画第12弾として、おざわファームの小澤さんにお話を伺いました。
野菜のポテンシャルを最大限に引き出す事と生産効率を高めるための工夫は、「農」に関わり続けて40年以上の経験値を持つ小澤さんならではの魅力なのだと、改めて実感することが出来ました。

小澤さんの作物はemCAMPUS FOODのマーケットでも販売を行っています。
7月17日(月・祝)に開催された「FarmersCollection@emCAMPUS FOOD vol.07」では、小澤さんがご出演され、ご自身の作ったとうもろこしをオススメの調理方法でご紹介いただきました。

ぜひ、皆さまも小澤さんの作られた作物を味わってみてください。

過去の生産者さんのインタビューはこちら