「製造業から文化創造業へ」株式会社 糀屋三左衛門

株式会社 糀屋三左衛門 村井 裕一郎さん

東三河で持続可能な世界に向けて社会課題に取り組む食・食文化の創造者(東三河フードクリエイター)を見つけ、日本や世界に発信していく東三河フードクリエイター配信。
今回は「製造業から文化創造業へ」 株式会社 糀屋三左衛門の村井 裕一郎さんにお話を伺いました。

Q. 株式会社 糀屋三左衛門はどんな取り組みをしていますか?

「製造業から文化創造業へ」というコンセプトのもと、単なる製造業ではなく、そこにどのような付加価値をつけるかを考えながら事業を展開しています。
最近では朝食で味噌汁を食べる人が減っているように、食生活が多様化している時代です。産業として続けていく中で、物を作るだけではなく価値を付与することが重要だと考えており、このようなコンセプトを立てました。

Q. 糀屋三左衛門らではの取り組みを教えてください!

現在は「KOJI THE KITCHEN」のような発酵をテーマとしたイベントを増やしていて、文化創造業をつくる取り組みをしています。これを機に企画チームを新設しました。これを始めた理由のひとつに肉体労働を減らしたかったという想いもありました。単に種麹を作る会社ではなく、イベント企画をする人材を増やすことで、女性の就職率をアップさせ、県外への人口流出を減らすことも目的としてありました。この取り組みが少しでも地域貢献に繋がれば嬉しいです。

Q. これまでにぶつかった壁はありましたか?

現在、いくつかのイベントを開催していますが、市民や従業員には従来の製造業という認識が根強いため、そこを打破するのは難しいものがありました。
一方で、企画チームを作ったことは新たな付加価値が見出せたこともあり、自分の中でもやってよかったなと思っています。しかし依然として、イベントの認知を拡大することの難しさは感じています。
この難しさは1社のみですと限界もあり、やはりどれだけ周りを巻き込みながら拡大していくべきかを考えていかないといけないですね。

Q. 今後挑戦していきたいことを教えてください!

発酵に秘めている価値をもっと世に出していきたいと思っています。
麹作りは人間が持つ五感を最大限生かすことができます。その五感を使って何かを生み出す楽しさを伝えていきたいですし、農業・飼育・栽培・調理の真ん中にいる発酵作りの面白さを様々なコンテンツを通して、発信し続けていきたいです。

トピック「実は私は…こんな人!」

長女、次女、長男の3児の父です。
休日は出来るだけ子ども達との時間を取るようにしています。
子ども達が日々成長していく姿に毎日驚かされるとともに、その姿を楽しみにしています。
私の子どもも含め、次世代の子ども達に、楽しくワクワクするような素敵な東三河を残していきたいです。