「凸凹みんなでチョコレート」一般社団法人ラ・バルカグループ

一般社団法人ラ・バルカグループ 代表理事 夏目浩次 さん

東三河で持続可能な世界に向けて社会課題に取り組む食・食文化の創造者(東三河フードクリエイター)を見つけ、日本や世界に発信していく東三河フードクリエイター配信。
今回は「凸凹みんなでチョコレート」一般社団法人ラ・バルカグループの代表理事 夏目浩次さんにお話を伺いました。

Q.久遠チョコレートはどんな取り組みをしていますか?

久遠チョコレートは、一般社団法人ラ・バルカグループの事業ブランドの一つで、チョコレートの製造と販売を行っています。
2014年に事業を立ち上げ、現在では豊橋本店をはじめ全国40店舗、60拠点で展開しています。
さまざまな人の雇用に取り組んでおり、人それぞれ得手不得手ある中で、パズルのように組み合わせることで、どのような役割を持って働くかを重要視しています。
なので従業員の中には障がいを持つ方が全体の6割を占めており、その他にも引きこもりや不登校経験者、子育て中のお母さんなどもいます。
そして、全体の95%はお菓子製造の経験がありません。
このように凸凹している様々な人をパズルのように繋ぎ合わせて、チョコレートを作り続けています。

Q.チョコレートを選んだ理由は?

失敗しても溶かせば、またやり直しが可能だからです。
当初はパン屋からスタートしていたので、マルチタスクがあり、それをこなせる人でないと雇うことができなかったり、仕方なく置き去りになってしまった人がいました。
当時は「さまざまな方の雇用」というやりたいことと、やっていることの違いに葛藤していました。
その中でチョコレートや生ケーキは難しいという先入観がありましたが、東京にいるショコラティエの野口さんと出会い、その考え方は変わりました。
野口さんは40代半ばまで機械職人で、そこからショコラティエになりました。
野口さんは「チョコレート溶かして固めるのルーチンワークで、失敗したらまた溶かせばいい」「チョコレートは正しい材料を正しく使えば誰にだって美味しく作れる」と言いました。
当初はその言葉を信じられませんでしたが、実際に目で見て確かめないと気が済まないので、野口さんの下で働かせてもらいました。
すると本当に溶かして固めるの繰り返しで、失敗したら溶かすことをしていました。
そこから今まで雇用ができず、仕方なく置き去りにしてしまった人を雇用するためにはチョコレートだと思いました。
現在30か国のカカオを使用しており、そのカカオを生産している現場では、まだまだ児童労働や値崩れなどの問題があります。 そこからカカオを生産している現場と手を取り合い、児童労働をなくしていったり、収益で学校などの環境を整えていこうと動いています。

Q. 一般社団法人ラ・バルカグループの今後の展望を教えてください!

豊橋本店を拠点に日本、世界の人の雇用を増やしていきたいです。
現在働きたい人からのお問い合わせが年間に約1,000件あります。
久遠チョコレートには「パウダーラボ」と呼ばれる拠点があり、廃棄されるような食材をパウダー状に加工しています。
その「パウダーラボ」を増設し、廃棄される食材を減らしながら、日本、世界中で働きたくても働けない人など、雇用で困っている方の手助けが出来ればと思っています。
また、名古屋高島屋で開催される、世界一の売上を誇るバレンタインの祭典「アムール・デュ・ショコラ」で 売上で1番を取りたいです。 お金や名誉が欲しいわけではなく、凸凹いろんなみんなでも一番になれるんだという姿を社会に示したいと思っています。

Q. 今後の東三河の食や農に対してどのような未来を期待していますか?

豊橋市には面白い食材や食文化があります。
そのような農のモノづくりや食の歴史を再発見し大事にしていき、豊橋の食と食にまつわる歴史をもっと掘り下げていきたいと思います。

トピック「実は私は…こんな人!」

今回は一般社団法人ラ・バルカグループの夏目浩次さんにお話を伺いました。その人柄を紹介していきます!

自分は特別な人間ではありません。中途半端で飽き性で、特に取り柄のない人間です。そんな普通の自分が、気づけば20年、多様な人々の雇用を生み出すことに挑戦し続けてきました。いろんな人々が働ける社会を創るということは、決して特別な人がする特別なことではありません。
人が当たり前に胸を張って生きていくことが出来るように、久遠チョコレートの活動を通してこれからも挑戦し続けていきたいと思います。