第1回『STUDIO Tea talk』をemCAMPUS STUDIOにて開催!

7月28日(木)、emCAMPUS STUDIOにて、第1回『STUDIO Tea talk』が開催されました。
イベントには、就職に悩みを抱えている大学生、Wワークを検討されている方、働き方のアイデアが欲しい社会人、そして育児休暇中のママ達など、総勢14名の幅広い世代の方々にご参加いただきました。

『STUDIO Tea talk』とは?

自ら立ち上げたビジネスや副業などを、さらに進化させたり、磨いたりしている方をゲストに招いて、ドリンクを飲みながら体験談を聞くイベントです。
自分の疑問をゲストに投げかけたり、他の参加者の意見を聞いて刺激を受けたり……。
同じ志を持つ仲間で、ざっくばらんにキャリアについて話し合うことで、自分らしい働き方について考えることを目的としています。

第1回のゲストは橋口 貴志さん!

記念すべき第1回のゲストにお迎えしたのは、文房具の企画製造販売を行っている橋口 貴志さん。2010年、ふたりの仲間とともに、月間と週間スケジュールを同時に見ることができる『イレコ手帳』の開発を始め、2014年に販売を開始しました。
そして、2020年からはソロで『rustic lab』として活動。現在は、ある企業のプライベートブランドの商品開発を行いながら、水上ビルを拠点に、二足の草鞋を履いて活動されています。
『rustic lab』について

以下、『STUDIO Tea talk』にて、橋口さんが話された内容の一部をご紹介します。

仕事をしながら、家具デザインの専門学校へ

工務店に勤務していた頃、建具を作るのが好きで、ものを作る楽しさに気づきました。働きながら家具デザインを学びに専門学校へ通い、帰宅後はプロトタイプの制作に勤しむ日々を過ごしました。
専門学校を卒業後は、フリーランスの間口が広いヨーロッパでトライすることを仲間と計画し、
2007 年にスウェーデンの家具展に出展しました。そこで得た経験や手応えが今のWワーク活動の文房具開発(自分たちで生み出したものを世に出す)に繋がっています。

手帳作りを始めようと思ったきっかけは偶然の出会い

スウェーデンの家具展に出展する際、たまたまスウェーデンへ留学予定の女性と知り合い、そこへ元々仕事で関わりのあった方が加わり、何かを始めたいという同じ志を持つメンバー3人で2010年から『TENT』というチームを結成し、手帳作りの活動をスタートさせました。
『TENT』について

コンペ観客「商品化してほしい」という声が励みに

実際、構想から販売までに4年の年月がかかりました。
開発当初はとっかかりとして、色々なコンペに出してみました。そして『2011富山デザインコンペ』で見事入賞し、試作した手帳のプレゼンをする権利を獲得する事ができました。『TENT』のメンバーでは、それまでオンラインで打合せを行っていたので、実際に3人で会うのは、このプレゼンの場が初めてでした。審査員の方からは強めの指摘を受けましたが、会場で見ていた人たちからは商品化して欲しいというお声をいただくことができました。実際に世の中で需要があるのかと不安を抱えていましたが、これを機に商品販売に乗り切る決意が出来ました。
しかし量産するには、苦労の連続でした。
大手手帳メーカーへコラボの依頼をしても、量産向きでない工法なので難しいと断られ、特殊製法可能なメーカーをリサーチし打合せに行っても、段差がある物を製本するのが難しいと断られ……。沢山のメーカーから断られ続けました。
そんな時、親身になって対応してくれるメーカーが1社見つかりました。そして、その会社に半完成品状態のものを納品してもらい、自社で完成品にして製品化するスタイルにたどり着きました。
価格設定は原価や作業工数をもとにしましたが、小型サイズの他の手帳と比べると高額になってしまいました。そこで他の手帳と差別化するために、仕様的にいかに高級感が出せるかを工夫しました。

『マツコの知らない世界』に登場!

次に必要だったことは、どのように販売ルートを作っていくかです。
販売店の確保であったり、ネット販売の環境を整えたり……。いろいろな事例をリサーチし、可能なやり方は真似をする。
有名なプロガーさんにも紹介をしていただきました。手帳評論家の手帳王子こと舘神 龍彦さんが出演した『マツコの知らない世界』の手帳の回には、『イレコ手帳』が登場しました!
現在、商品は『東急ハンズの銀座店』や『LOFT』、『KDM』などで取り扱っていただいています。
ご興味のある方は、こちらから購入いただけます。
『TENT』商品一覧はこちら

今後の展開について

現在、『イレコ手帳』の2023年版の販売準備を行っております。
お客様からの要望を取り入れつつ新仕様についても検討中です。引き続き販路拡大も継続して行っていきます。
また、オーガナイザーやキッチン用品など、手帳以外にも様々な分野の開発にもチャレンジしていきたいと思っています。

参加者の声

・イベントと場所全体の穏やかで優しい雰囲気が好きでした。
・女性の参加者さんが多かったのが印象的でした。
・橋口さんの誠実なお人柄もあり、とても引き込まれるお話でした。
・自分の働き方について、見つめ直す良い機会となりました。ぜひ次回も参加したいです。

次回の『STUDIO Tea talk

第2回 『STUDIO Tea talk』は8月31日(水)18:30~、場所は今回と同じくemCAMPUS STUDIOにて開催いたします。
ゲストは、ドライフラワーフローリストの堀 祐次郎さんをお迎えします。
皆さまのご参加をお待ちしております。
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