「\とよはしの魅力再発見!/まちづくりミニアイデアソン~ふるさと豊橋×DAOで未来のまちを考える~」開催レポート
6月28日(金)、STUDIO CONNECT 「\とよはしの魅力再発見!/まちづくりミニアイデアソン~ふるさと豊橋×DAOで未来のまちを考える~」が開催されました。
STUDIO CONNECTとは、東三河でチャレンジする人の交流と共創の機会です。共に挑戦の地図をひろげるための出会いやきっかけを提供します。
今期emCAMPUS STUDIOプロジェクト会員の、合同会社Drive BEAST 岡田陽さんにご登壇いただき、DAO(分散型自律組織)に関するレクチャーと、DAO/メタバースを気軽に体験していただくためのミニアイデアソンを開催しました。本記事では当日の様子をお届けします!
イントロダクション –そもそもDAOってなに?-
前半は岡田さんと初心者スタッフとの対談形式で、「そもそもDAOってなに?」というところから始まりました。 DAO(分散型自律組織)とは、従来のトップダウン型の組織とは異なり、ブロックチェーン技術を用いて個人個人を組織として結びつける形態のことを指します。プロジェクトでもあり、コミュニティでもあり…詳しくは、こちらのブログを参考にしてみてください。
気になるのは「どうしてこんなに小難しいDAOをわざわざ使うのか」という点です。
岡田さんは、あくまでDAOは「個人」が継続的に課題解決を続けるための場所で、重要なことは(今回のイベントでいえば)豊橋に対してどう貢献していきたいか、どんな未来があってほしいか考えることだ、と語ります。新しい技術が増えると難しく考えてしまう方も多いですが、あくまでDAOは手段であり、「個人」の力が最大限発揮されるための場所でしかありません。このことを参加者の皆さんに体験していただくための場として、本イベントが企画されました。
DAOを使うメリット
- トップダウン型の会社の制約から離れ、「個人」として参加できる。発言や行動が改ざんできない記録として保存・蓄積されるため、心理的安全性が高い。⇒「個」のチカラが最大限発揮される!
- ブロックチェーン技術を用いた改ざんできない記録が、過去~現在~未来といった変化の記録・保存に長けている!
- DAOというプラットフォームそのものが、継続的に続けていくベースになる。一度のイベントやプログラムで終わり、にならない!
アイデアソン -とよはしの魅力・課題について考える-
まずはとよはしの魅力や課題について考える時間です。
「Aチーム:にぎわいづくり」「Bチーム:多様性・交通」「Cチーム:地産地消」の3つに分かれて、10代~60代まで幅広い参加者の皆さんが、自身が思う豊橋の魅力、課題について向き合います。
一般的に“豊橋の特産品”として有名ではないものや、他の地域に当てはまるようなことでもOKです。(大切なのは地域を想うココロ!)一人一人が色の違う付箋に、思いのままに書き込んでいきました。
そこからは、
①プロジェクト名
②課題・テーマ
③ソリューション・解決手段
のガイドラインに沿って、個人で出したアイデアをもとに、一枚の成果物を作っていきます。
「これとこれは似たような考え方だよね」
「この課題って確かにあるけど、解決方法どうすればいいと思う?」
「東三河地域ってこんな特色がある」
など、チームごとにさまざまな意見が飛び交いました。
付箋で色分けされていることで、誰のどんな考えが、どうつながりを持っているか可視化されていきます。40分という短い時間でしたが、どのチームもきれいにまとめてくれました。
アイデア発表会 -すてきな未来を考える-
Aチームでは、「古いまちの価値をあげてやる!」と題して、見た目の古いビルや一見怪しいテナント、空き家を活用してリノベーションをした施設が、どう人を集められるか考えました。メタバース上で見ると中身の情報は最新のものにどんどん切り替わるもの、ただし見た目は古いというように、古いものと新しいものをどう掛け合わせて魅力を発信するかについての解決策を模索していました。豊橋市内にも水上ビルのような古い商店街が残る中、「昭和レトロ」「エモさ」「空間づくり」のようなキーワードに注目が集まりました。
Bチームでは、「もっと見せてくれ ‼(魅せてくれ ‼ )」と題して、交通の便に対しての課題解決方法に焦点が当てられました。チームメンバーの一人は豊橋技術科学大学の学生で、大学周辺までの交通手段の乏しさが課題として挙がります。ここから、駅までのアクセスが悪く飲み会後の帰宅手段がない人と、車を持っていて時間のある大学生をうまくマッチングさせるサービスを考えました。法律面からのハードルはあるものの、全員がwin-winの関係になれる、かつ豊橋の魅力アップにもつながる素敵なアイデアです。
Cチームは「DAOマルシェ」と題して、地域の農家さんや生産者さんが月1回のマルシェをしながらも、人と人、人と食、農業や飲食店、技術や販売いろいろな物が出会えるコミュニティとしてDAOで繋がり、リアルとメタバース上の2軸で東三河を活性化させるアイデアを発表しました。地域の農家さんや、社内新規事業に取り組んでいる方など地域のプレイヤーである皆さんが、東三河の“食”と“農”の魅力を伝えるために未来について話し合う姿は印象的でした。
今回生まれたアイデアは、合同会社Drive BEAST 岡田さんの作るDAO/メタバースに残され、継続的なプロジェクトとして進めていきます。未来の豊橋について前向きに考える新しいプロジェクトであり、プラットフォームです。今後の動向から目が離せません!
プレゼンター
合同会社Drive BEAST
Founder&CEO 岡田 陽(おかだ あきら)
武蔵精密工業株式会社、株式会社ガッツ・ジャパンでの勤務を経て2023年6月に合同会社Drive BEASTを設立。地域DAO、アプリケーション開発、企業DX
HP:https://drive-beast.bubbleapps.io/