農家×飲食店のマッチング会、emCAMPUS FOODにて開催!

豊橋市は「食と農のまち推進プロジェクト」の一環として、質の高い豊橋産農産物の「地産地消」を推進するため、地元農家と飲食店が豊橋産農産物を使用した新メニューを開発し、提供する「農家×飲食店 地産地消活動推進プログラム」(運営事業者:中部ガス不動産株式会社)を進めています。
そのプログラムの一環として、まずは地域の農家さんと飲食店さんがお互いを知る機会を設けるため、2022年8月31日(水)に地元農家×地元飲食店のマッチング会をemCAMPUS FOODのイベントレストランにて開催しました。

マッチング会

マッチング会の概要

2022年5月に豊橋市が実施したアンケート(飲食店:47店舗、農家:115名)によると、95.7%の飲食店と60.0%の農家が、地産地消に興味、こだわりがあると回答しています。
さらにその中には地元生産者とのマッチング、または地元飲食店とのマッチングを支援して欲しいという要望も数多くありました。
そのような背景の中開催されたマッチング会の流れは下記画像の通りです。パートごとに詳しく紹介していきます。

マッチング会

飲食店自己紹介

豊橋市内の日本料理や、イタリアン、スパニッシュ、焼肉、ラーメンまで、幅広いジャンルの合計9店舗の飲食店関係者の皆さんにご参加いただきました。
まずは飲食店関係者の皆さんに1分間で自己紹介を頂戴し、店舗名・提供している料理のジャンル・地産地消にかける想いなどを語っていただきました。
地元食材に対するお客様からのニーズが強く、その要望に応えるために参加したという方のお話しが特に印象的でした。

農家インタビュー及びプレゼン

豊橋で栽培している農産物としても有名であるラディッシュ、柿、エディブルフラワーをはじめ、キノコやミカン、じゃがいもなど、合計16組の農家の皆さんにご参加いただきました。
本イベントのメインとも言える本パートでは、各々の農家さん3分間でご自身の生産物にかけるこだわりやおすすめの食べ方について、PRしていただきました。
司会からのインタビューを通して魅力を伝えたり、資料を用意いただきプレゼンするなど、発表形式はそれぞれのスタイルで執り行われました。
なかには、試食を持ち込みつつ発表を行う農家さんもいらっしゃり、飲食店関係者の方は生産物の味を確かめながら農家の皆さんの発表を聞いていました。
PRの中ではすべての農家さんから「おすすめの食べ方」についてもお話しいただき、生産者だからこその食べ方に参加者一同、真剣に聞き入っていました。

交流時間&料理人オファー

続いて交流とオファーの時間へと進んでいきます。
飲食店関係者の方がフリーで動き、農家さんのブースに伺う形式で個別交流が行われ、各農家さんの発表を受けての追加質問などが飛び交っていました。その中で生産物の仕入を希望する飲食店の方は、農家さんのブースに設置された投票BOXに名刺を投票することによってオファーがなされます。
オファーをするかしないかは真剣勝負で、なかには本社に電話をかけて判断を仰いでいる飲食店の方もありました。
食材だけの取引を望むオファーと、本プログラムに参加し、新メニュー開発から提供までを行う2種類のオファーが存在し、飲食店関係者の方は時間いっぱいまで熟考し、投票していました。

オファー結果発表

投票BOXを開票し、その場でオファー結果の発表を行いました。
本プログラムへの参加希望も含めたオファーが9件。食材の取引を望むオファーが38件。
合計47件のオファーが本イベントにてなされました。
摘果みかんの栽培を行っているヤマイシ果樹園さんは、食材のみのオファーが5件、本プログラムへの参加希望も含めたオファーが2件と参加者の中で最も多い合計7件のオファーを集めていました。

個別商談会

その後、本プログラムに参加希望をいただいた9件のオファーについて個別商談を行いました。
本プログラム期間中(~2023年1月)の価格・ロット・渡し方などを農家と飲食店で商談を行い、商談がまとまったグループは無事マッチング成立として本プログラムに申し込みをされました。
結果としては、イベント会場で行われた個別商談はすべてまとまり、合計4店舗の飲食店と8つの農家が7種類のメニューを開発することでマッチングが成立しました。

参加者の声

飲食店関係者の皆さん

・地元農家さんとの繋がりは前々から欲しかったが、突然畑に尋ねるわけにもいかず足踏みしていたところ、このようなイベントを知り、ありがたかった。
・一度に複数の農家さんからこだわり等を聞け、商談までできる機会は他にはないので、参加してよかった。

農家の皆さん

・前例のないイベントで、発表は緊張したが、無事マッチングもできてよかった。
・田原等をはじめ豊橋以外も素晴らしい農家がいるからプログラムの参加対象エリアを広げたい

今後本プログラム対象者は11月から翌年1月に企画されるemCAMPUS FOODでの提供イベントに向けて、著名料理人の監修を受けながらメニューの開発を進めていきます。
地域の生産物が農地からテーブルに届く最後まで、今後も目が離せません。