東三河に無いもの⁉渥美半島の海水を使った塩づくり
ホテルアークリッシュ豊橋総料理長今里さんに渥美半島の地下深くからとった海水で作る塩についてお伺いしました。
お話をお伺いしていると開発するだけにとどまらないビッグプロジェクトということがわかりました。
現在は施策の段階ですが、塩づくりに関しては定期的に記事をお届けする予定です。
—人物紹介–
ホテルアークリッシュ豊橋総料理長 今里シェフ
東三河の農家や生産者、企業の方々の声に耳を傾けながら、“地域と人を結ぶ架け橋”となる料理を提供。
emCAMPUS FOODの高木シェフと共に、メニューからお皿まで共同プロデュース。
なぜ塩に着目したのですか?
東三河にないものと言ったら塩だと思っています。私が東三河に来た14年前からずっと塩は作りたいと思ってきました。
塩は料理の基本となる食材でありますし、健康にも絶対必要なアイテムだと考えています。
塩分の取りすぎという言葉をよく耳にしますが、実は最低限の塩は必要なので、地元でいい塩があればいろんな方向に展開ができると思っています。
生産体制について。
SALAグループのライフライン事業・エネルギー事業も導入していき、商品を開発するだけでなく、生産体制まで構築していきたいと考えています。
また、海水から作る塩なので、マイクロプラスチックなどの課題に対しても徹底し、資源を大切にして商品開発ができればと思っています。
今後の展望について。
今後安定した質と量が供給できるようになれば、地元企業の方々にも地元の、東三河産の塩で商品を作ってもらうことができると想像しております。
さらに、塩は食だけでなく美容にも展開できるアイテムだとも思っているので、非常に可能性を感じている商品です。
取材担当者から。
14年前から着手したいと思っていた塩づくり。今里シェフの熱い思いが伝わってくる取材でした。
ただシェフとしておいしい塩を作るだけにとどまらず、生産体制の構築・地域企業とのコラボ・美容要素も入れていきたいなど、
シェフの枠にとらわれない高い視座で塩づくりに取り組んでいる事に驚きました。
日本食に欠かせない調味料である塩が、それもここまでこだわり抜いた塩が東三河に誕生すると、地域のブランド力であったり、
シビックプライドにまで影響する可能性がある大きな取り組みだと感じました。