「自然の中で健康に」株式会社ソトエ

東三河で持続可能な世界に向けて社会課題に取り組む食・食文化の創造者(東三河フードクリエイター)を見つけ、日本や世界に発信していく東三河フードクリエイター配信。
今回は「自然の中で健康に」株式会社ソトエ 大田信也さんにお話を伺いました。

Q. ソトエさんの取り組みを教えてください。

介護予防通所サービス「ハートケア」と自然農法の畑「ハートファーム」を運営しています。
自然が持つ力を取り入れたリハビリテーションである「グリーン・リハ(農作業療法)」を通じて、65歳以上の方々の介護予防に取り組んでいます。

Q. グリーン・リハって、具体的にはどのようなものですか?

健康な身体づくりに欠かせないのは、「食」と「適度な運動」です。グリーン・リハは自然の中で食について学びながら、適度な運動を取り入れ、身体と心を整えるリハビリテーションです。化学肥料や農薬を使用しない畑で身体を動かし、自然を感じながら作物を育て、収穫したものを美味しくいただく。このサイクルを回すことで「社会参加」「食生活改善」「意欲回復」「認知能力の維持」「体力の維持」を目指すのがグリーン・リハの目的です。

Q. 本事業を始めたきっかけは何だったのでしょうか?

ハートケア&ファームは、豊橋ハートセンターの「地域の人々を健康へと導くサポートをすること」というミッションを実現するために開設されました。

Q. これまでの困難はありましたか?

私は今まで飲食業界で食の楽しさを通じて豊かな暮らしの提案をしてきましたが、介護の世界でも「お客様(利用者様)、スタッフ、地域の方がどうしたら喜んでくれるかを常に考えること」は共通しています。医療や介護の経験がないことで多くの壁にぶち当たりましたが、業界の固定観念から離れた新しい表現やサービス、手段を考えることができる点では、むしろ有利だったと感じています。本当にたくさんの失敗をしました(笑)。

今後の展望

私たちから積極的に地域の方々に寄り添い、超高齢化社会における地域課題にも取り組んでいきたいと考えています。また、「自然の中で健康に」をテーマに、普遍性を大切にしながら、今までにない新しい当たり前を生み出すことにチャレンジしていきます。

自分はこんな人間です。

小さい頃から、周りの目を気にする性格で、いつも誰かに気を遣っていたように思います。この性格が幸いして、お客様が求めることを事前に察知し、サービスを提供することが日常の飲食業務で培われました。
このその経験を活かし、これからも誰かに喜んでもらえる場づくりにチャレンジしていきたいです。