豊橋創造大学の学生と考える「住みたい・働きたい東三河」への提言
2025年12月6日(土)、emCAMPUS STUDIOにて、豊橋創造大学との共催によるシンポジウムが開催されました。これは豊橋創造大学 経営学部 経営学科の犬飼貴俊先生の指導の下、「プロジェクト実習」という3年生の授業の一環で行っているプロジェクトの一つです。
シンポジウムの目的は、東三河地域が抱える深刻な若年層の人口流出問題に対し、大学生の視点から解決策を提言することです。豊橋創造大学 経営学部 経営学科の3年生である10名の学生が、行政データや独自の調査から課題を抽出し、協力団体や行政、他校の学生と「共創」を通じて意見を交わし、愛知県への提言書の作成を目指しました。
若者は東三河に残りたい?高校生530人調査で判明したリアルな課題
第一部では、犬飼プロジェクトによる調査結果の発表と、学生トークショーが行われました。
発表の基礎となったのは、東三河の高校生530人以上を対象とした大規模なアンケート調査です。この調査から、高校生の約75%が東三河での就職を希望しているという高い定着意向が明らかになりました。しかし同時に、「就職したい会社がない」、もしくは「会社の存在を知らない」という深刻な課題も浮き彫りになりました。


続く学生トークショーには、市内出身の豊橋創造大学の学生2名と、県外出身の豊橋技術科学大学の修士課程の学生2名の計4名が登壇。異なる視点を持つ学生たちが、地域が抱える「良さ」と「不自由さ」を率直に語りました。課題としては以下のようなものが挙げられました。
- 「豊橋市には若者向けのレクリエーションがない」
- 「バスなどの公共交通機関の移動コストが高い」
- 「街中(豊橋駅周辺)に若者が住める賃貸がなく、繁華街の活性化が難しい」
- 「中(市内)にいると不自由さを感じないが、外に出て比較すると足りないものが見えてくる」


行政・研究員と議論!豊橋市の未来と少子化問題の切り口
第二部では、公益社団法人東三河地域研究センターの主任研究員 澤田様、豊橋市 産業部産業政策課長 兼 地域イノベーション推進室長の鈴木様、豊橋市 産業部産業政策課 政策グループ 主査の太田様を迎え、犬飼先生をモデレーターとしたパネルディスカッションを実施しました。
澤田様からは、豊橋市の人口推移や産業構造が紹介され、若年層の人口流出の最大の原因が少子化であるという専門的な視点が提示されました。
これに対し、鈴木様と太田様からは、豊橋市は将来的に若者が「帰ってきたい場所」となることを目指し、特に子育てと教育に注力して施策を進めていることが紹介されました。学生の具体的な提言に対し、行政としての現状や将来的なビジョンが示され、多角的な議論が展開されました。


「共創」が結実へ。学生たちが愛知県へ提言書を作成
今回のシンポジウムで得られた行政・専門家からの意見や示唆は、学生たちが課題解決のアイデアを練り上げ、具体的な提言書としてまとめるための重要な材料となりました。学生たちはこの後、東三河地域の未来に向けた解決策を立案し、愛知県への提言書を作成する予定です。
emCAMPUS STUDIOは、世代や立場の垣根を越えた議論を促し、学生の学びが地域の未来へとつながるイベントを積極的に展開してまいります。地域課題の解決に向けた学生たちの今後の活動に、ぜひご注目ください!
