遊んで、作って、食べて!親子で楽しく防災を学ぶ『ぴかぴか防災びより』開催
2025年12月13日(土)、emCAMPUS STUDIOにて、豊橋創造大学短期大学部との共催で「ぴかぴか防災びより~みんなで防災を考えよう!~」を開催しました。
本イベントは、定員20名に対し22名のお申込みがあり、インフルエンザによる欠席者があったものの、満席での大盛況となりました。大人も子どもも一緒に「遊んで!作って!食べて!」楽しく防災について学べるプログラムとなっています。講師は豊橋創造大学 短期大学部 キャリアプランニング科の瀧﨑 優佳 准教授、運営スタッフは瀧﨑ゼミの「防創Girls★SoなえるZo(そなえるぞ)!」が務めました。

命を守るルールとは?オリジナルすごろくでSTUDIOの防災設備をチェック
オリエンテーション後、瀧﨑先生による「防災について学んでみよう」のセクションでは、被災時に必要な知識として「サバイバル・ルール・オブ・スリー」が紹介されました。「人は空気がなければ3分間、体温を保てなければ3時間、水がなければ3日間、食料がなければ3週間で命を失う」という、命を守るための時間軸の重要性が伝えられました。


次に、瀧﨑ゼミとemCAMPUS STUDIOが共同で作成したオリジナル防災すごろくを使用し、ゲーム形式で防災知識を深めました。このすごろくの大きな特徴は、たくさんの「チャレンジマス」です。コマがこのマスに止まると、参加者は用意されたチャレンジをクリアしなければなりません。チャレンジ内容の一部として、emCAMPUS STUDIO内にある非常階段や消火栓の位置をチーム全員で実際に探し、チェックするというミッションが組み込まれており、身近な場所から防災の視点を取り入れました。


世界に一つだけ!廃布から生まれたオリジナル防災グッズづくりに挑戦
イベントのハイライトは、実用的な防災グッズを作成するワークショップでした。特に「バッグ型防災頭巾」の制作には、株式会社イチオリ様からの特別なご協力がありました。
廃布に新しい命を吹き込む「バッグ型防災頭巾」
普段なかなか持ち歩くことのない防災頭巾を、バッグと合体することで持ち歩きやすくしよう!というアイデアから生まれたのが、バッグ型防災頭巾です。その材料を提供してくださったのが、蒲郡市にある織物工場、株式会社イチオリ様です。
イチオリ様には、瀧崎ゼミとemCAMPUS STUDIOスタッフが共に訪問しました。実際に工場を見学させていただきながら、代表取締役の市川 裕茂様、市川 順子様が「廃布」について丁寧に説明してくださいました。
カーテンに使われる布は、50mの中に3か所以上の傷があると返却されて廃布となってしまうそうです。しかし、その小さな傷以外は全く問題のないきれいな布。今回は廃布となってしまった布の中から、防火機能をもった布をいただき、バッグ型防災頭巾として生まれ変わらせることにしました。


後日、提供された布を瀧崎ゼミの学生が、ミシンで一つひとつ丁寧に縫い合わせ、チャックと持ち手をつけ、世界に一つだけのバッグ型防災頭巾を作成しました。
イベントでは参加者に一人ひとつずつバッグ型防災頭巾が配られ、参加者は自分の好きなワッペンを貼りつけることで、更にオリジナリティあふれる作品にカスタマイズしていました。


その他にも、以下のグッズを作成しました。
オリジナル「防災グッズボトル」の作成
タンブラーの中に複数の防災グッズを自ら選んで詰め込み、持ち運びに便利なボトルを作成しました。子どもたちはボトルにシールを貼ってデコレーションし、それぞれがオリジナリティあふれる防災アイテムを完成させました。


「ポリ袋ポンチョ」の制作
地震の被害で死者が最も多く出ると想定されるのは冬場の地震です。「サバイバル・ルール・オブ・スリー」でもあったように、3時間以内に体温を保てるようにしなければなりません。身近にあるもので簡単にできる対策として、ポリ袋をハサミでカットするだけで体温を保つことができる、ポリ袋ポンチョを学び、実演しました。


非常時こそ美味しく!防災食の試食体験
ワークショップの後は、防災食の試食タイムです。参加者は様々な種類の防災食を食べ比べ、「災害時に少しでも好きなものを美味しく食べられるように」という視点から、備蓄品のヒントを得ました。


今回の防災食試食は、以下の多くの企業・団体様のご協力により実現しました。
みなさま、ありがとうございました!!
- 大塚製薬株式会社様
- 株式会社マルキン様
- NPO法人イエロー・エンジェル様(株式会社壱番屋 創業者 宗次徳二様 代表)
- 豊橋市上下水道局様
- 豊橋市防災機器管理課様
- 社会福祉法人 童里夢(どりーむ)様
- 豊橋創造大学庶務課

未来へ向けて、「SoなえるZo!」
イベントの最後には、子どもたちに自分でデコレーションしたオリジナルの防災頭巾を披露してもらいました。
「SoなえるZo(そなえるぞ)!」の掛け声と共にみんなで記念撮影。


参加者からは、「災害時に必要な知識を改めて学ぶことができ、実際に家に帰った際に防災用品の見直しを行おうと思いました」「子どもたちも楽しそうで、こちらも笑顔になりました」といった感想が寄せられました。
今後もemCAMPUS STUDIOは、地域の大学や学生団体、そして協賛企業様との「共創」を通じて、誰もが楽しく、主体的に学べるプログラムを積極的に展開してまいります!
