「破壊と創造」で東三河に挑戦の場を!――鈴木大輔さん
プロジェクト会員活動レポート⑲
起業・創業・新規事業の伴走支援プログラムである emCAMPUS STUDIO プロジェクト会員制度。今回ご紹介する鈴木大輔さんは、その第6期会員として活動されたメンバーのひとりです。
★これまでのプロジェクト会員の皆さんの活動レポートはこちら!
愛知県田原市出身で、國學院大學観光まちづくり学部に在籍する鈴木さんは、「若者は戻ってこない」という固定概念を破壊し、東三河に挑戦の場をつくるためのプロジェクトを立ち上げました。
本記事では、鈴木さんが emCAMPUS STUDIO のプロジェクト会員として取り組んだ3ヶ月間の活動をレポートします。

「破壊と創造」をテーマにした場づくり
鈴木さんは、静岡県島田市で空き家リノベーションなどのまちづくり活動(縁プロジェクト等)に奮闘している大学生です。将来は地元である東三河に戻り、島田市での活動モデルを展開したいという思いから、本プロジェクトに参加しました。
プロジェクトのテーマは「破壊と創造」。「若者が帰ってこない」「街づくりは意識高い」という固定概念をエンターテインメント性のある「破壊」イベントを通じて壊し、地域住民とチャレンジャーの接点を作ることを目指しました。さらに、ただ建物を壊すだけでなく、リノベーションを通じて「やりたい(WANT)」を表現できる「挑戦の場づくり(創造)」へと繋げる構想を描いていました。

理想と現実のギャップ、そして「辞退」という決断
当初は「1日限定の小規模な破壊イベント」を想定していましたが、関係者との話し合いの中でプロジェクトの規模が徐々に拡大し、「2028年のチャレンジオフィス完成」を目指す大規模なリノベーション計画へと発展していきました。
しかし、建物を扱うことの責任の重さや、建築に関する専門知識の不足、さらに10月に控える自身の就職と関東移住という時間的制約の壁に直面しました。
「建物を壊した直後に責任者が不在になる」という事態は物件オーナーにとって最大のリスクであり、自身の処理能力を超えて長期的な責任を負うことは無責任になると判断した鈴木さんは、最終的に大規模計画の「辞退」という苦渋の決断を下しました。

挫折から学んだ「まちづくり」のリアル
東三河でのプロジェクト自体は当初の目標通りには完遂しませんでしたが、この3ヶ月間の活動は決して無駄なものではありませんでした。 鈴木さんは活動の振り返りの中で、プロジェクトを具体的に進めるための「スケジュール・マイルストーンの明確化」や「タスクの整理」、そして多様なステークホルダーとの「利害関係の整理」や仲間集めといった、まちづくりのリアルな実務の難しさを痛感したと語っています。
情熱やビジョンを掲げるだけでなく、現実的な工程を引き、関係各所と「自分がどこまでなら責任を持てるか」の本音を正直にすり合わせることの重要性を学ぶ、貴重な機会となりました。挑戦は、これからも続いていきます!
プロジェクト会員としての活動は一区切りとなりますが、鈴木さんの挑戦はここからさらに発展していきます。 今回の経験と反省点は、現在活動している静岡県島田市での空き家リノベーション事業へと活かされていきます。「日本一まちづくりしたい人が集まる町へ」という2030年の中期目標に向け、土台づくりから小規模な実施、そして拠点づくりへと着実にステップアップしていく鈴木さんのこれからの活躍に、ぜひご注目ください!
