産学連携セミナー「農業 × ドローン」が開催されました!
emCAMPUS STUDIO では emCAMPUS のコンセプト、「食・健康・学び」をテーマに掲げた企画を提供します。
産学連携セミナーでは、豊橋技術科学大学と連携し、アカデミックな視点とイノベーションやスタートアップの視点の双方を織り交ぜ、産学連携による社会課題解決に向けた取り組みを学びます。
「農業 × ドローン」
5月30日(月)、第1回となる emCAMPUS STUDIO 産学連携セミナーを開催しました。
今回のテーマは「農業 × ドローン」。
豊橋技術科学大学でコンピュータビジョンや画像処理技術の研究をされている金澤准教授と、ドローン関連のビジネスを幅広く展開する中日本アグリサービスの吉田代表をお招きし、議論を深めました。
金澤准教授からは、農業分野におけるITの活用について、全体像のお話があった後、専門分野である画像処理を中心とした最新の研究が紹介されました。これまで農業のIT化で使われてきた衛星画像は、コストや利便性の面で課題がありました。一方、近年使われるようになったドローン撮影による画像は比較的低コストで手軽に利用できる点が強みとなります。画像処理技術を組み合わせることで、高度な分析も可能となります。今後ますます活躍のフィールドが広がる技術です。
吉田代表からは、中日本アグリサービスで取り組まれている農業用ドローンを活用したビジネスの紹介がありました。農業用ドローンは農薬の散布や肥料、粒剤の散布などに使われるほか、生育状況をモニタリングするためにも使用されます。これまで、農薬散布は人が手に持って使うものや、乗用タイプのもの、無人ヘリコプターなどが使われてきました。一方、農業用ドローンはそうした方法に比べて、速く手軽でかつ安全に散布できる点や、軽量であることが強みとなっています。また、登載されるシステムも改良が進んでおり、位置情報を正確に把握し、適切な飛行ルートの自動計算も可能となっています。
農業 × ドローンがひらく未来
質疑応答では、画像処理技術やドローンを制御するアプリケーションの発展によって、農業の様々な場面での活用の幅が広がっていくことへの期待感が共有されました。複雑な飛行が可能となることで、木々の合間を縫って飛行し、果実の成熟状態を確認することも可能になります。温室やビニールハウスの被覆材に塗布する遮光剤の散布をドローンが担うことで、高所での作業負担も軽減できます。ドローンの大型化/小型化により、できることの幅はさらに広がっていくことでしょう。また、林業や建設現場での利用、海上での利用といった他分野でのドローン活用にも踏み込んで、ディスカッションが交わされました。
参加者の声
- 最先端技術に触れられる貴重な機会で勉強になった。
- 最新技術の動向を知ることができ刺激になった。
- 農業の省人化・効率化について、具体的な事例を交えながら、リアルなお話を聞くことができた。
- ドローンが実用化されている事例はとても興味深い内容であり、新規ビジネスへ繋げられる内容だった。
登壇者紹介
豊橋技術科学大学 情報・知能工学系
金澤 靖 准教授
https://www.youtube.com/watch?v=hFR2pZesgDk
中日本アグリサービス
吉田 泰行 代表
http://nakanihon-agri.co.jp/
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