第8回 Startup Weekend豊橋 @emCAMPUS 開催レポート

いよいよ、8 回目になる Startup Weekend 豊橋。
「Startup Weekend」とは、世界158ヶ国で7,000回以上、日本でも80都市以上で開催されている「スタートアップ」の体験イベントです。
その名の通り、スタートアップとして新しいアイデアを週末の 54 時間でカタチにしていくことが Startup Weekendの醍醐味です。起業や新事業の展開などを目指す人たちや、何かやってみたいと考えている社会人から学生までが熱量を高く持って集まる 3 日間となります。
そんな Startup Weekend 豊橋が 2024年2月23日(金)から 25日(日)までの期間、emCAMPUS STUDIO で行われましたので、その開催状況をダイジェストでお伝えします。

【Day1】2024.2.23(Fri)

SW豊橋、初日は夕方からのスタートでした。今回の参加者は、豊橋技術科学大学の学生や地元の金融機関、不動産会社、メーカーなどに勤めている会社員の方、起業の準備をしている方など、様々な方が集まりました。

まずは恒例のアイスブレイク「ハーフベイクド」から始まりました。ハーフベイクドは参加者が適当に思いついた 2 つのキーワードを組み合わせて、ビジネスアイデアを考えるワークショップです。見当もつかないような 2 つのキーワードからどんな関係が考えられるのか、自由に発想して意見を交わすことで、ウォーミングアップを行います。「ちくわ」「メタバース」「バレンタイン」など、普段の仕事や生活では組み合わせて考えることの無いようなキーワードから出てくるアイデアに驚かされました。
SWに複数回参加したことがある方、プレイベントで体験したことのある方、初めてという方が入り混じりながら、アイデア創出のウォーミングアップを終えました。

続いては 1 分ピッチ。参加者は自身が取り組みたいビジネスアイデアを考え、1 分間で発表します。時間内に話す方や、あふれる思いに時間が足りない方など、様々でした。コミュニケーション、シェアリングといったキーワードや女性ならではの悩み、困りごとに注目が集まりました。

参加者から発表されたアイデアをもとに、チームづくりが進められました。気になるアイデアに投票を行い、絞り込みが進みます。結果的に 5 つのチームが出来上がりました。それぞれ 3~6 名が集まり、いよいよスタートアップウィークエンド豊橋が本格的にスタートしました。

「No Talk! All Action!!」を合言葉に、ここからの「熱」の高まりに期待して、会場での1日目は終了しました。参加者の一部は別会場に移動してグループワークを継続しました。

【Day2】2024.2.24(Sat)

2 日目はそれぞれ、ヒアリング & インタビューに行くチーム、本を山積みして調べ物をしているチーム、検討を継続するチーム、外出して姿が見えないチームなど、様々な活動が繰り広げられていました。

2 日目の午後は 4 名のコーチによるコーチングが行われます。今回のスタートアップウィークエンド豊橋では以下の 4 名がコーチとしてかけつけてくれました。4 名のコーチは以下の方々です。(敬称略)

高松 裕美
 ビタミン株式会社 Co-CEO

早瀬 由芙
 Wonder Design CEO 
 合同会社Syuhari Exective Director

伊作 猛
 Chief Innovation Officer, CVC Director,MUSASHI Innovation Lab CLUE 代表

村井 美映
 株式会社スペース 代表取締役

4名のコーチは各チームを順番に回り、それぞれの視点や経験、専門性をもとにアドバイスが行われました。各チームは刺激を受けて、ますます勢いが強まりました。

【Day3】2024.2.25(Sun)

スタートアップウィークエンド豊橋もいよいよ最終日となりました。最終ピッチに向けて、各チームは走り抜けます。13:30 からリハーサル、15:00 から発表となるため、活動時間は残りわずかです。資料づくりに精を出すチームやピッチの練習を始めるチーム、プロトタイプ制作として工作をするチームなどそれぞれの個性が出ていました。

時間はあっという間に経過し、最終プレゼンとなりました。今回の審査員 / ジャッジは以下の 3 名にご協力いただきました。(敬称略)

中村 亜由子
 株式会社eiicon 代表取締役社長

浅野 卓
 豊橋ステーションビル株式会社 代表取締役社長
 株式会社豊橋まちなか活性化センター 専務取締役

矢上 清乃
 学び舎 mom 株式会社 代表取締役

また、各チームの代表者によるじゃんけんの結果、最後のプレゼンは以下の順番となりました。

1. コミュ力向上委員会は「つたわるんだ」というアプリを提案しました。コミュニケーションの特性やスキルチェックが出来ることで、利用者がそれぞれに合ったコミュニケーションが出来るようになることを価値として訴求しました。

2. 炎のファーストペンギンズは、職場での生理事情問題の解決に挑みました。サニストシェアと言う生理ナプキン BOX(トイレなどに設置)、レンタルロッカーの設置により、女性の働きやすい社会を実現したいと提案しました。

3. セミコンアカデミーは複雑で敷居の高い半導体業界について、もっと多くの方に関心を持って欲しい、という課題感に取り組み、セミコンアカデミーというオンラインサロンサービスを提案しました。チームメンバーの一人が既に取り組んでいる Youtube チャンネルを発展させたサービスとして考案しました。

4. スママイルは笑顔で子育てできる社会をテーマに、母乳で育児をするお母さんのためのサービスを考案しました。助産師による授乳や搾乳のサポートをサービスとして提供しようというものです。SW 豊橋の期間中に、実際にペルソナとして想定する方のところに行き、試験的にサービスを実施し、ビジネスアイデアを組み立てました。

5. 老若にゃんにょは クレーム電話 × カラオケ(テルオケ)というサービスを考えました。コールセンターの離職率がかなり上がっており、その一つの要因がカスタマーハラスメントです。その対策として、AI による会話の分析とカラオケの採点機能を組み合わせたサービスを提案しました。コールセンターで働く人のストレスを減らすサービスです。

全チームの発表の後、審査員が集まり、別室で審査を行いました。審査結果は、スママイルが優勝、老若にゃんにょが準優勝となりました。優勝したスママイルは記念撮影を行いました。
第8回スタートアップウィークエンド豊橋は、表彰式のあとの交流会で終わりとなりました。この盛り上がりをこれからも広く・深くつなげていき、地域の「新しい芽」を継続的に作っていきたいと思います。
次回の開催にご期待ください!

▶第6 Startup Weekend豊橋 @emCAMPUS開催レポート
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