KOJI THE KITCHEN Academy開催!【前編】

4月16日(土)と17日(日)の2日間にわたり、emCAMPUS FOOD にて『KOJI THE KITCHEN Academy』が開催されました。今回はその様子を、前編と後編に分けてご紹介します。

テーマは「美食と種麹」

今回の『KOJI THE KITCHEN Academy』のテーマは「美食と種麹」。全国有数の農業生産量やブランド畜産物などを誇る隠れた美食の国、愛知県三河地方で、一泊二日で開催されました。目的は種麹や麹について様々な角度から学び、語り合うこと。座学や麹づくりのワークショップ、食事(ランチ/ディナー)など、様々な角度の体験が織り交ぜられています。
五感で麹を体験し、未来の生活と社会に役立つプログラムとなっております。

そもそも『KOJI THE KITCHEN』とは、室町時代より600年続く種麹メーカーの『糀屋三左衛門』が企画監修、主催とする「新たな麹の魅力を引き出す種麹を主軸にした食文化の創造探求プロジェクト」のことです。
『KOJI THE KITCHEN』は『東三河フードバレー構想』の根幹である「フードクリエイターの発掘・育成」、「東三河地域の食農ブランドの構築」との親和性が高い背景を持っています。そのため、『東三河フードバレー構想』を具現化していくフラッグシップである emCAMPUS FOOD やホテルアークリッシュ豊橋とコラボレーションし、学びや体験に特化したイベントを開催する運びとなりました。

今回集まった参加者は総勢15名。日本の各地で食に関わるお仕事をされている方や、麹が持つ可能性に関心を持たれている方など、様々な背景を持った皆さんがこの豊橋の地に集結しました。中にはこのイベントの為に海外から帰国されたという方もおられました。 

1日目の様子

冒頭は糀屋三左衛門第二十九代当主の村井裕一郎氏による「イントロダクション(行程)」と「種麹概論講座(座学)」からスタート。参加者の皆さんの表情は真剣そのものです。

座学パートでは、このAcademyの為に特別に編集したテキストをもとに、発酵や麹の定義や製造工程、菌種ごとの違い、効能などが説明されました。

座学終了後はランチタイムです。ランチでは、糀屋三左衛門のあま酒を練り込んだパンを使用したemCAMPUS FOOD 特製のホットドッグをお召し上がりいただきました。お食事後は、emCAMPUSの屋上農園の運営に携わる生産者の皆さんが手掛けたお菓子やドリンクを囲みながら談笑しました。休憩中でも、皆同じ志を持つ者同士、話が尽きません。

グループ内のディスカッションを挟んだ後は、いよいよ麹の手入れ体験です。
種麹屋三左衛門の各スタッフの皆さんが、「種切(米に種麹を撒くこと)」の工程を各テーブルに直接フォローに回りながら伝えます。スタッフさんへの質問が、麹に触れる多くの方から止みませんでした。

手入れ体験の後は「地球環境と地域文化と伝統」に関する講義、更にはディスカッションへと目まぐるしく進行していきます。

初日の講義が終了した後は会場をホテルアークリッシュ豊橋に移し、最上階にあるレストランKEIでディナーです。
アークリッシュはフランス語で架け橋を表す「アーク(ARC)」と豊かさを意味する「RICHE(リッシュ)」を合わせた造語です。「人とまち、暮らしと文化をつなぐ豊かな架け橋でありたい」という想いが込められています。

今回レストランKEIでは、「美食と種麹」のテーマにちなんで、総料理長の今里 武氏がプロデュースした、地元東三河の最高の食材と麹を掛け合わせたコースが提供されました。

食事を終えた後はもう一度 emCAMPUS FOOD へ戻り、本日最後の手入れです。疲れがピークに達しているにもかかわらず、皆さんが真剣に目と耳を傾ける姿が印象的でした。

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