森田敦子氏 × 神野吾郎氏 東三河の発展について語る 【後編】

emCAMPUS1階に『Waphyto』がオープンしました。
オープンを記念して、Waphyto社長の森田敦子氏がパーソナリティを務めるラジオ番組、『Waphyto ~Love your life~』の収録が emCAMPUS STUDIO にて行われました。
ゲストは株式会社サーラコーポレーション代表取締役社長兼グループ代表CEOの神野吾郎氏。
森田敦子氏(以下、森田)と神野吾郎氏(以下、神野)の対談内容を前編と後編にわけ、ダイジェストでお伝えします。

前編はこちら

神野社長の子ども時代

森田:Waphyt Love you Life。先週に引き続き、神野吾郎さんをゲストにお迎えしました。

神野:今週もよろしくお願いいたします。

森田:神野さんは豊橋駅前の再開発事業のリーダー的存在でもあり、昨年オープンした emCAMPUS の総合プロデューサーでもあるんですよね。

神野:私がプロデュースっていうよりも、皆がいろいろな知恵を出し合って、未来に希望を持てるような、自分も何か始めようと思えるような、そんなまちを作っていきたいと思います。

森田:今の豊橋駅って、私が子どもの頃と全然違うんですよね。駅だけじゃなくて、この地域と文化がガラリと変わってきたなということを最近深く感じます。そこにはサーラグループのいろいろな試みがあったんですよね。今回は神野さんの、ちょっとプライベートな話を聞いてみたいと思っています。
神野さんは中学高校時代、サッカーをやってらっしゃったと聞きました。

神野:そうです。サッカーは大好きだったのですが、あんまり根性がないもんですから、いい選手だったかどうかはよくわかりません。

森田:ちなみに、どちらのポジションだったんですか?

神野:フォワード、もしくはミッドフィルダーの右サイドです。そこのポジションが多かったですね。

森田:サッカーはうちの子どももやってるんですけど、メンバー11人の一人ひとりの強みがあればいいだけではなく、その総合的な動きが大事ですよね。

神野:総合的なオフェンスもディフェンスもそうですが、チームが連動して動かないと守れないし、攻められない。ですから1人の人の力だけじゃとても無理で、それぞれが特徴をうまく出すっていうことが大事なんですよね。

森田:コーチや監督だけじゃなくて、例えばミッドフィルダー、そこに走る選手たち一人ひとりが、全体のマネジメントなんかも考えるのが面白いですね。

神野:試合時間の中で、最初と最後で体力も違いますし、体制内での状況でも変わってくる。そんな中でいろいろと判断し、チームメイトもどういう状況にあるのか理解しながらやらないと戦えない。すごく面白いスポーツだと思います。

森田:サッカーチーム、東三河にもできないですかね…。

神野:本当に。でも地域スポーツってすごく歴史が大事なんですよね。きちっと土の中に根が張っていくことで、初めてトップチームとして花咲く。簡単ではないんですよね。

建築とまちづくり

森田:前回、ココラフロントの始まりと北山孝雄さんとの話が出ましたよね。建築やデザインがまちづくりには大事だと感じるお話だったんですけれども、その辺をどういう風に感じられてますか?

神野:すごく不思議な縁だと思ってます。豊橋駅前の再開発をやるとなったとき、いろんな人に会いに行ったんですね。大手の設計事務所だったり、様々なプロデューサーって言われてる人だったり。かなりの人に会いました。その中で北山さんだけは、ちょっと他の人と言うことが違っていて。「そこに芝生や木を植えたらどうか」と。建物を建てるとか、そういうことを最初から言わなかった。「まちのためにはそれが一番有益じゃないか」と。当時はだいたい1週間後には、設計事務所からもう模型がくる、という時代だったので、逆に一番印象に残っています。そこでまた会いに行って、いろいろ話をしてたら青山のフロムファーストや六本木のAXISなどで非常に重要な役割を担った方だとわかって。そこは、私が20代の東京にいた頃、すごく好きな場所で、たくさんの時間を過ごした所なんです。みんな北山さんが関わっていたっていう。勝手に運命的な出会いを感じるとともに、この方のいろんな力を、この東三河に持って来られたらいいな、というふうに思ってプロジェクトを始めたんです。

森田:ココラフロントから emCAMPUS。まちが作り上げられていく中で大事なシンボルということですよね。

神野:やっぱり核がないと。核からどんどん新しいものが生まれてくる。そういうことだと思うんです。

森田:そうですね。そんな神野さんが総合プロデュースをしている emCAMPUS 1階にはWaphytoも入ります。ぜひ皆さんに来ていただきたいなと思っています。このWaphytoは東三河で生まれました。東三河で無農薬で作っていただいた桑や菊、そしてコツコラ、そしてヨモギにスギナ、こういったたくさんの成分をたっぷりと配合した商品が emCAMPUS に並びます。本拠地に帰ってきたなあって、そんな気持ちです。

神野:私もすごく嬉しく思っているんです。Waphytoさんが emCAMPUS の仲間に加わっていただける。これはただ単にお店が出来るっていうことだけではなくて、そこはWaphytoさん自身もそうですし、東三河のいろんな可能性の発信基地になると思います。橋の力ですね。そしていろいろな植物の可能性や自然の力、こういうものを日本中、そして世界中に発信する基地になるんじゃないかなと思って、すごく期待しています。

森田:ありがとうございます。まずはこの地域の皆さんに愛されるお店にしていきたいと思っています。

環境問題への思い

森田:サーラグループさんは、環境問題への取り組みを積極的になさっていますよね。これからSDGsを意識していかないと、この地球が成り立っていかない。具体的な今の取り組みについて、ぜひ教えてください。

神野:サーラグループはエネルギーの事業から始まって、今も一番大きな事業としてやっています。当然地域を元気にするとか、日本全体を良くするとか、地球を良くするということで考えると、環境問題は我々のこととして考えていかなければならない課題だと思っています。人間ってのは難しくて、100年以上ずっと地球環境にダメージを与えながら、豊かな生活を享受している。でも、今は地球の未来を考えながら、その中で豊かさも享受したいっていう、大変贅沢な時代になってきているわけです。ただこれをニーズや仕組みによって、克服できるんじゃないかっていうトライが、今始まっているわけです。我々エネルギーを扱う会社としては、ぜひ積極的に事業展開をしていこうとしています。日本は全てを再生エネルギーでやっていけるほど、まだ環境が整っていないのですが、少しずつそういう消費、サービスを提供できるように、トライをしている最中です。この emCAMPUS の施設でも、環境に良いエネルギーをできるだけ皆さんに使っていただけるようなサービスを展開しています。

森田:emCAMPUS の電気は、サーラeエナジーの、CO2フリー電気を採用してらっしゃいますよね。

神野:それから豊橋にサーラeパワーという、バイオマスの発電所を運営しているんですけど、こちらも地域の森林から出てくる間伐材だとか、公共事業で出てくる選定されたいろんな木材、そういうものも原料に使わせていただいてます。できるだけサーキュレートする世界をエネルギーの中で作っていこうと考えております。

森田:バイオマスの木のチップをエネルギーに変える場所が愛知県にあるんですか?

神野:何か所かあるのですが、その一つを私共が発電所として運営しています。

森田:それ日本中にあったらいいですね。

神野:今いろんな所で建設していますが、なかなか日本だけでは材料が整わないので、マレーシアやインドネシアからそういった材料を入れたりしてます。なかなか簡単ではないんですよね。

森田:そうですよね。でもそこにチャレンジしてる、神野さんの考え方っていうのは素晴らしいと思います。Waphytoもそういう思いを大切に考えています。今、海洋プラスチックっていうのが海に大変大きな影響を与えています。でも化粧品を作ることは、どうしてもゴミを出すことにも繋がってしまいます。なので、今回Waphytoの容器は全て、再生プラスチックを使いました。さらに、使っていただいたものを回収して、もう一度再生するという取り組みをやったんです。でも、ただそれだけだとワクワク感がないので、日本古来の色を容器に盛り込みました。カラフルに生きていきたいよねっていう気持ちもあって、クリーンビューティーにすごく力を入れてきたんです。それは神野さんから、環境課題の取り組みや、資源の循環をちゃんと重視するという考えをお聞きして、私達も、こういったことを大事にしたいと思ったんですよ。

神野:素晴らしいと思います。

東三河の未来へ

森田:いろいろなお話を聞かせていただきましたが、すごく印象に残った言葉があるんです。それが「東三河の未来への使命感というものが、僕には今、生まれているんです」と。東三河をどう盛り上げていこうと考えてらっしゃいますか?

神野:世界中のクリエイターから、ここは面白いぞと集まってもらえる、できれば住んでもらえる、そんな魅力的な場所になるといいなと思います。それは時間がかかる話なんですが、少しずつ、そういう魅力をいろんな形で作り、発信をしていくことの繰り返しかなと思っています。

森田:本当にいろいろな深い話を聞く事ができました。どうもありがとうございました。

前編はこちら

『Waphyto ~Love your life~』

FM AICHIにて毎週日曜日9:30~10:00放送。
植物のチカラを通して、健やかなライフスタイルを提案。
現代の複雑なライフステージに生きるすべての女性が、健康で美しく、人生100年時代を迎えるためのヒントを発信。


emCAMPUS STUDIO
【 T E L 】0532-57-5016
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