若者と地域を結ぶ「あたたかい結びつき」を事業に ― 愛知大学・牧田心路さんが描く「ひとまっぷ」の挑戦

プロジェクト会員活動レポート⑳

起業・創業・新規事業の伴走支援プログラムである emCAMPUS STUDIO プロジェクト会員制度。
その第6期会員として活動された、愛知大学地域政策学部3年(プロジェクト当時)の牧田心路(まきた こころ)さんの3ヶ月間の活動の様子をレポートします。

プロジェクト「ひとまっぷ」とは?

「ひとまっぷ」とは、観光地ではなく、その地域で活動する「人」を目的地にし、高校生や学生が取材した内容をマップ化するプロジェクトです。


若者が在学中に魅力的な大人や職業体験と出会うきっかけを提供することで、「自分の地域が何となく気になる」「何らかの形で支援したい・関わりたい」「地域を守り続けていきたい」という、地域との “あたたかい結びつき” や愛着を醸成することを目的としています。

3ヶ月間のチャレンジの様子

牧田さんの今回のプロジェクト会員期間の目標は、想いを伝える段階から一歩進め、「お金を出してでも使いたい」と思ってもらえる持続可能なビジネスモデルを構築し、実証実験の実施に向けた土台を作ることでした。
そのために行った、3ヶ月間の活動の様子をお伝えします。

1.「愛着」の定義の再整理と LEGO® SERIOUS PLAY® ワークショップ

活動初期の3月3日、emCAMPUS STUDIO にて、レゴブロックを使って内面を言語化・可視化する「LEGO® SERIOUS PLAY®」メソッドを活用したワークショップを実施しました。
ファシリテーターは公認資格を持つRf 河口哲也さんです。


数値化や効果測定が難しい「地域の愛着」という抽象的なテーマに対し、心理学や仏語などの定義を紐解きながら対話を重ね、最終的に「地域とのあたたかい結びつき」として概念を再定義・構造化することに成功しました。

このゴール設計により、プロジェクトの軸が明確になりました。

2.各プレイヤー・企業への徹底的なヒアリング

事業のサステナブルな仕組みを検証するため、東三河・遠州地域の多様な企業や行政のキーマンたちへのヒアリングを重ねました。
地元企業やインフラ企業、さらには行政、学校などへのアプローチを通じ、それぞれのリアルな課題やニーズを引き出しました。

<ヒアリング結果より一部抜粋>

3.ビジョンと「ひとまっぷが叶える未来」の設計

ヒアリングから得た知見をもとにホワイトボード上で思考を広げ、大企業、中小企業、行政、若者の4つのセクターがそれぞれ抱える課題を整理しました。

ヒアリング結果をもとに、どこに課題があるか考えます


特に「大学がない中山間地域の中小企業」をペルソナ(メインターゲット)に据え、高校生が企業の広報・PRのアップデートを能動的に担う仕組みを構想。
高校生にとっては探究学習や将来のスキルアップになり、企業にとっては若者に刺さりやすい広報のアップデートにもつながるという、持続可能な協働の価値を仮説として作り上げました。

今後の挑戦に向けて

3ヶ月間の活動を通じて、単なるマップ制作の想いにとどまらず、プロダクトを導入することによって【誰が喜び・誰が潤うのか】という事業化への解像度が大きく上がった牧田さん。

成果報告の場でも、オーディエンスの皆さんから熱いエールをもらいました。

「企業にとってもメリットがある仕組みにすべき」

「(学生にとっては)蓋を開けたら地域課題だった、という設計が一番自然にスキルアップと地域愛に繋がる」

これらの議論から得られた確信を胸に、牧田さんは今後、「ひとまっぷ」のMVP(実証実験用の最小限のプロダクト)を作成し、高校生との協働や実証実験の実装に向けて次なるステップへと踏み出します。

若者と地域との間にあたたかい結びつきを生み出す牧田さんの挑戦は、これからも続いていきます。

本取組に関するお問い合わせ先

牧田 心路(まきた こころ)

愛知大学地域政策学部 在籍。
まちづくり・文化コースに所属し、現在はスポーツとまちづくりをテーマに学んでいる。高校時代から三ケ日地域での観光プラン作成や、浴衣アイドルとして活動するなど、地域の魅力発信活動に積極的に取り組む。第4期火- Okoshi賞受賞。

≪お問い合わせ先≫

メールアドレス: kocororo5539@outlook.jp