今いる人材の「強み」を活かし、辞めない組織をつくる。ストレングスファインダーで挑む組織開発の第一歩 ――株式会社Rin 鶴田洋さん
プロジェクト会員活動レポート㉒
起業・創業・新規事業の伴走支援プログラムである emCAMPUS STUDIO プロジェクト会員制度。今回ご紹介する株式会社Rin 鶴田洋さんはその第6期会員として活動されたメンバーのひとりです。
国内企業の多くが頭を悩ませる「人材の確保と育成」。せっかく採用した社員が3年で転職してしまうと、一人あたり1,050万円もの損失(※年収300万円の場合)につながるとも言われています。従来の「弱みを克服させる」育成や「採用ありき」の努力だけでは、この課題の根本解決は困難です。
「本当に必要なのは、今いる人材が辞めない仕組みをつくり、それぞれの強みを最大化すること」
鶴田さんは世界的な資質診断ツール「ストレングスファインダー(クリフトンストレングス)」を活用し、自治体の助成金も視野に入れた「擬似AIコーチ」や企業向け研修事業の立ち上げに挑んでいます。今回は、その3ヶ月間の活動をレポートします。

プロジェクトキックオフ:コーチングと診断ツールの「いいとこ取り」を目指して
プロジェクトの開始当初、鶴田さんは既存の人材育成アプローチにある課題を感じていました。プロによる個別コーチングは極めて効果的である一方、全社員規模に展開するにはコストや手間の面で現実的ではありません。かと言って、手軽な診断ツールは「自分の資質を知るだけで終わりがち」という落とし穴があります。
そこで鶴田さんが提案したのが、手軽でありながら「知る」止まりにさせない仕組み(擬似AIコーチ)とワークショップの融合です。
この3ヶ月のプロジェクト期間中にやりたいこととして、鶴田さんは以下の2つのゴールを掲げました。
- 自主企画セミナーの開催(自身の事業価値の証明)
- 豊橋市地域イノベーション推進室との繋がり強化
自己紹介とこれらの目標をまとめたピッチで、鶴田さんの挑戦がスタートしました。

セミナーの企画とヒアリングの実施
鶴田さんは伴走者のemCAMPUS STUDIOスタッフとともに、以前から豊橋市の未来産業人材育成支援事業等で繋がりのあった豊橋市地域イノベーション推進室の担当者の方を訪問。
地域の企業向けにストレングスファインダーを活用した研修を届けるには、内容の精査はもちろん、この地域の企業の優先順位やニーズにどこまで合致させられるかが鍵になると実感。
この気づきから、鶴田さんは3月に開催予定の自主企画セミナーの設計をより強固なものへとブラッシュアップしていきました。
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セミナーの肝となるワークとして、強みを理解する(Name it)、受容する(Claim it)、活用する(Aim it)の3ステップを導入。参加者が自分自身の資質をただ知るだけでなく、「何に使えるか」までを言語化できる4時間のタイムスケジュールを構築しました。広報用のチラシも整え、募集開始。これまで鶴田さんと繋がりのあった方もいらっしゃいましたが、初めてお越しになる方も多くいらっしゃいました。
セミナー開催とその成果
3月21日、emCAMPUS STUDIOにてセミナーを開催。
規模感やタイムマネジメントなど、実際に運営する過程でリアルな課題も見つかりましたが、集まった参加者の方々は非常に前向きで、「自分を変えたい」「自身の資質を何かに活かしたい」という想いを持った方々。ポジティブな雰囲気に包まれた場となりました。鶴田さん自身も初めてのセミナー開催で大きな手応えを得ました。
そして、セミナー後に回収したアンケート結果は、良い意味で鶴田さんの予想を裏切るものとなり、「企業研修への興味」で80%近く、また「個別コーチングへの興味」には90%を超える回答が得られました。
さらに、当日は地元新聞社の取材も入り、メディア掲載による信頼性強化という大きな成果も獲得しました。

成果報告会と今後の展望
体験セミナーの成功を経て、鶴田さんの視線は「個人向け」から、さらに大きなインパクトを生む「企業(BtoB)向け研修」の本格展開へとシフト。
成果報告会を控えた打合せの中で、サーラグループの人材育成部門(まなび共創センター)への動画提供や意見交換を通じ、鶴田さんは新しい研修カリキュラムの着想を得ました。それは、「新入社員層」と「リーダー・マネジメント層」の双方に対して交互に研修を行うという座組です。
鶴田さんはある映画を例に挙げ、「上司と部下の間では、同じ出来事でも立場(視点)が違うだけで、お互いが相手を『理解できない存在』だと思い込んでしまうすれ違いが起きている」と考えています。
直接伝えると言い合いになってしまうことも、ストレングスファインダーという共通のツールを講師(第三者)が間に挟んで抽象度を上げて対話することで、センスに頼らないマネジメントが可能になります。同じツールを使うことで、組織内に「共通言語」が生まれるのです。

今後は、地元新聞社との共同営業や、地域の経営者コミュニティへのアプローチを強化し、直接・広域の両面からBtoB戦略を加速させていきます。
「新しいやり方で採用を頑張るよりも、今いる人たちの能力をしっかり発揮できる組織にしていくことが必要」
鶴田さんがemCAMPUS STUDIOで証明した「強みを活かす価値」は、これから多くの東三河の企業へ、そして働く個人へと、確かなwin-winの循環をもたらしていくはずです。鶴田さんの今後の活躍に、ぜひご注目ください!
【株式会社Rin 連絡先情報】
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