まちを知り、まちを伝える ~まち歩きで発信する豊橋の魅力~

9月27日(金)、28日(土)、10月19日(土)、まち歩きワークショップ『まちを知り、まちを伝える~まち歩きで発信する豊橋の魅力~』が開催されました。

『まち歩きワークショップ』とは?

emCAMPUS STUDIO がお届けするワークショップのひとつで、今年で3回目を迎えます。
まちを知り、まちを伝えるひとつの手法として、まち歩きを実施しオリジナルマップの作製をゴールとします。

今年は『受け継がれてきたもの/受け継ぎたいもの』をテーマに開催しました。
まちなかをテーマにしたゼミ活動が活発な、愛知大学地域政策学部の駒木先生を講師にお迎えし、「まち歩きとは?」から学びをスタート。
本記事では、その3日間の様子をレポートします♪

Day1 キックオフ

今回のワークショップでは、まち歩きにあたりテーマをつくり、事前に参加者のみなさんにアンケートを取りました。アンケート結果に基づき、次の2つのグループができました。

  • 記憶の継承:お祭りや歴史、「昔ここはこんな場所だったんだよ」の新しい伝え方を考えよう
  • 店舗と建物:人々のなりわいと暮らしに着目し、“豊橋”を切り取る景観を集めよう

キックオフではグループワークからスタート。どんなまち歩きをしてみたいか、全員で意見を出し合い、KJ法でのまとめにチャレンジしました。

その後、Day2 のフィールドワークに向けて、まち歩きのポイントを駒木先生よりレクチャーいただきました。ここemCAMPUS EAST には、2F・3Fにまちなか図書館があり、まち歩きやまちづくりに関する文献も多数所蔵されています。ワークショップのなかでは駒木先生やSTUDIOスタッフのおすすめ文献もご紹介しました。

Day2 まちなかを学ぶ・歩く

Day2では、フィールドワークに加えてゲストトークもおこなわれ、まちなかで受け継がれる営みを知る1日となりました。
まずは、ゲストのお一人、株式会社HTHの馬飼野 亮太さまより、札木町の大衆割烹居酒屋『飛騨路』の歴史や成り立ち、先代から事業継承されるなかで大切にされている想いなどについてお話をいただきました。

その後、フィールドワークの計画を立てて出発。お昼ご飯には、『飛騨路』でカレーをいただきました。急な雨もあり、計画通りのまち歩きは達成できませんでしたが、駅前大通から広小路、萱町、魚町、花園町、札木町へと歩きました。当日は、別のまち歩き団体とすれ違うことも。

午後からはゲストのお二人目、ひとなる図書館の桜田 純一 館長のゲストトーク。豊橋のまちなかの移り変わりと、先代から受け継がれ長くご商売を続けられてきた金券ショップ『中部コイン』から、シェア型図書館『ひとなる図書館』を開館されるまでの経緯をお話いただきました。
桜田さんがどんな方と出会い交流され、どんな想いや考えの変化が起こったのかお話をいただき、参加者のみなさんは熱心に耳を傾けました。

その後、再度フィールドワークに出発。まずは『ひとなる図書館』へお邪魔します。扉を開けるとヒノキのとても良い香りが立ち込めています。個性あふれる60の本棚をひとしきり堪能したあとは、屋上へ。まちなかで屋上へ上がることは普段あまりないかもしれません。ユニークな体験をさせていただきました。

そして、まちなかでの“暮らし”の様子を味わいたく、上伝馬町や港町方面を目指しました。旧東海道でもあったエリアで、当時の面影を探しつつ歩きました。
途中、再びの雨。雨宿りも兼ねて松葉町で喫茶店タイムを楽しみながら、まちづくり・まち歩き談義に花が咲きました。

Day3 まちなかを描く・クロージング

Day3では、マップを作成していきます。グループごとに、デザインや写真の選定をおこなったり、マップ名を考えたりと、手と頭を動かします。なかには追加調査に出かけるグループもありました。

そしていよいよ発表です。Day2でお越しいただいた馬飼野さま、桜田さま、まちなか活性化センターの浅野さまにもお越しいただき、発表をご覧いただきました。

いずれのグループも、メンバーの思いが詰まった、とってもユニークなマップに仕上がりました。マップづくりに際しての切り口も新鮮で、気づきと学びの豊かなひとときを過ごしました。

ご参加いただいたみなさま、また、ゲストでお越しいただいたみなさま、本当にありがとうございました!

今回のワークショップで製作されたマップは、後日、emCAMPUS EAST 1Fで期間限定展示予定です。
まちなかへお越しの際は、ぜひお立ち寄りください。