東三河の生産者を知る! 第6弾 美緑の風ファーム北河/北河氏 インタビュー
emCAMPUSと関わりの深い生産者さんへのインタビュー企画の第6弾として、美緑の風ファーム北河の北河 芳泰さんを訪ねました。
北河さんは農民藝術創造倶楽部のメンバーでもあり、emCAMPUS屋上農園の栽培野菜としてアスパラガスをご準備してくださいました。
▶屋上農園のアスパラガスの記事についてはこちら
それ以外にも、夏にはナス・オクラ・唐辛子を、冬にはブロッコリーをプランターに作付けし、屋上農園での栽培実証実験を積極的に行ってくれています。
今回は豊川市内のスナップエンドウとアスパラガスの圃場にお邪魔し、北河さんの農作物へのこだわりや想いについて伺いました。
Q.スナップエンドウを栽培・収穫する際に気をつけていることを教えてください
栽培中はスナップエンドウを上方向に伸ばして育てますが、花芽の向きを日当たりの良い方向に揃えるようにしています。日光をしっかりと当ててあげることで、肉厚で甘味のある莢が出来ます。
また、収穫のタイミングには細心の注意を払っています。
莢が膨らんでいるものを一つずつ手で触ってみてハリがあるものを収穫しますが、タイミングが遅いと固くなってしまいます。
スナップエンドウを数本収穫させていただき、そのまま食べさせていただきました。
莢はパリッとした食感と青みがかった爽やかな甘さ、中の実はプチっとした食感と莢とは違った濃厚な甘さを感じられました。
Q.アスパラガスを栽培・収穫する際に気を付けている事を教えてください
アスパラガスを育てるビニールハウス内は、野山の環境を再現しています。ウッドチップを畝に敷き詰め、地中の微生物によって土や木材を分解させることで、自然の山の中の地面のような、ふかふかした土壌をつくります。
ウッドチップは新しいものを年に1回補充し、土壌内の炭素を補充しています。
収穫する際は、昨年の収穫量やアスパラガスの径の太さから、早めに立茎させるものを選びマーキングをしておいて収穫しないようにしています。また、株に負担のかからないように、立茎させる茎が連続しないようにも気を付けています。
アスパラガスは鮮度が重要で、収穫した瞬間から劣化が進んでいく農作物です。収穫してすぐに冷水で冷やし、さらに濡らした紙で包んで冷蔵しています。 責任をもっておいしい状態のアスパラガスを納品していますので、購入して家に持って帰った後も冷蔵保管しておいて美味しく召し上がってほしいですね。
Q.今後、挑戦したい事について教えてください
アスパラガスの可能性を形にしていきたいと思っています。今は、ビニールハウス内での栽培に留まっていますが、ゆくゆくはアスパラガスの露地での自然栽培にも挑戦していきます。 農業はもっと身近なものであって、皆が挑戦できるということを、農作物を通して伝えていきたいです。
インタビューを通して
第6回の生産者さんへのインタビュー企画は、美緑の風ファーム北河の北河芳泰さんにお話を伺いました。インタビューを通して、北河さんは自然と農作物に対しての謙虚さと礼儀を大切にしている、ということを知ることが出来ました。
“農作物に対しては、嘘やごまかしがきかないから真っ直ぐに向かい合うしかない”という言葉からは、常に農作物と向き合い、毎年の工夫を重ねていく北河さんの真摯な気持ちが伝わってきます。
“アスパラは相棒!!”の北河さんが育てた自慢の春アスパラガスは、emCAMPUS FOODのMARKETでもお買い求めいただけます。ぜひ、味わってみてください。
過去の生産者さんのインタビューはこちら
▶第1弾 鈴木農園/鈴木教広氏
▶第2弾 百年柿園 ベル・ファーム/鈴木義弘氏
▶第3弾 鈴木製茶/鈴木克也氏
▶第4弾 らでぃっしゅ屋/富永光昭氏
▶第5弾 Patch Farm/中川 貴文氏