東三河の生産者を知る!第8弾 チロルの農園/岩瀬氏 インタビュー
emCAMPUSと関わりの深い生産者さんへのインタビュー企画の第8弾として、チロルの農園の岩瀬 宏二さんを訪ねました。
岩瀬さんは農民藝術創造倶楽部のメンバーでもあり、フルーツの栽培が盛んな石巻地区で果樹園を営まれています。また、近年は生産したブドウを使ってのワイン作りにも挑戦されています。
今回は果樹園にお邪魔して、岩瀬さんのこだわりや挑戦について伺いました。
Q.生産作物とそのこだわりを教えてください
梨・柿・ブドウをそれぞれ1ヘクタールの広さで育てています。
フルーツは調理せずにそのまま口にされることが多い作物であるため、お客様が召し上がった際、味にごまかしが効きません。「美味しい」の一言を言っていただけるよう、妥協せずに良品の生産に努めています。
栽培した数千のフルーツの内の1つが、お客様にとっての大切な1つであるということを常に考え、栽培に取り組んでいます。
土地の味、ワインでいうところのテロワールを大切にしたいとも考えています。
土・水・空気といった自然と一緒になって作物を育てるわけですから、一定以上の美味しさのラインを超えていれば、あとは土地の個性が生み出す味です。
Q.ワイン作りへの挑戦について教えてください
ワインを作り始めたのは2016年です。
最初の年は、品種・樹齢が同じブドウを愛知県の小牧ワイナリーさんのブドウに混ぜてもらい、一緒にワインにしてもらうところからスタートしました。
2018年に、小牧ワイナリーさんの前回とは違う品種と一緒に醸造してもらったことを経て、2019年にチロルの農園産ブドウ100%のワインに着手しました。
委託醸造という形をとり、チロルの農園産のブドウを持ち込んで醸造を行ってもらいました。まだ、この段階では自身が全て手掛けたワインとは言えなかったですね。
2022年に収穫したブドウは、設備を借りて自身で醸造を行いました。
自然も味方をしてくれて、非常に品質の良いブドウを収穫することができ、自分の思い描いていたワインに一歩近づくことができました。
ブドウの栽培からワインの醸造まで自分自身で行ったので、胸を張って「自分の作ったワイン」と言えます!
Q.今後、挑戦していきたいことを教えてください
2025年に果樹園の敷地内にてワイナリーの開業を目指しています。
ブドウを収穫した後、すぐにワインづくりを行うことで余分な酸化を防止して、添加物である酸化防止剤を使用する量を減らすことができます。
また、地域に根差したワイナリーを作ることで、「このワイナリーで働いてみたい」と思ってもらえる場所を作っていきたいと考えています。
ワインは最古の6次産業製品とも考えられ、生産者・販売者・消費者が1つになって楽しむことができるコンテンツです。ワインを通して東三河の活性化に貢献していければよいなと思います。
ワイナリーの完成はゴールでは無く、スタートです。
これからもさらなる挑戦、進化を続けていきます!
インタビューを通して
第8回目の生産者さんへのインタビュー企画は、チロルの農園の岩瀬 宏二さんにお話を伺いました。
岩瀬さんの農作物へのこだわりや、新たなことに挑戦し続ける熱意がインタビューを通して感じられました。「安全でおいしい果物を、最適な時期にお届けする」を信念とした岩瀬さんの試行錯誤の結晶である果物は、多くの人を笑顔にしています。
岩瀬さんの作られたワインはemCAMPUS FOODでも販売を予定しています。
ぜひ1度飲んでみてください!
また、岩瀬さんは2023年5月13日(土)に開催されたイベント「Farmers Collection@emCAMPUS FOOD」にご出演いただき、岩瀬さんならではの生産物を使った料理「生産者ごはん」をご披露いただきました。
過去の生産者さんのインタビューはこちら
▶第1弾 鈴木農園/鈴木教広氏
▶第2弾 百年柿園 ベル・ファーム/鈴木義弘氏
▶第3弾 鈴木製茶/鈴木克也氏
▶第4弾 らでぃっしゅ屋/富永光昭氏
▶第5弾 Patch Farm/中川 貴文氏
▶第6弾 美緑の風ファーム北河/北河氏
▶第7弾 スフィーダ/白井陽氏 白井俊充氏